【コンビニのセルフレジ】「酒・たばこ」もOK…“マイナンバーカード普及”政府の思惑と一致
年齢確認を徹底するため、これまでコンビニでは対面販売が基本だった酒とたばこ。マイナンバーカードなどを使ってコンビニのセルフレジでも販売できるよう、業界団体が新たに取り決めました。この背景や、未成年者のなりすまし防止策を考えます。
■カード差し込みで…河野大臣も購入
有働由美子キャスター
「31日、河野デジタル大臣が都内のコンビニエンスストアを訪れました。ビールを手に取り、セルフレジに向かいました。そこで自分のカードを読み取り機に差し込むと、年齢確認がされて無事購入となりました」
「お酒やたばこを買うには、20歳以上だという年齢確認のために対面販売が基本でしたが、セルフレジでもマイナンバーカードなどを使って買えるよう、コンビニなどの業界団体が新たに取り決めました」
■店員に負担…コンビニのメリットは?
有働キャスター
「私は昨夜も、ビール2本を買うためだけに奥から店員さんに来ていただいて承認して、ということがありました。こういうこともできるんだな、と思いました」
小野高弘・日本テレビ解説委員
「少し気が引けてしまいますよね。コンビニ側に立つと人手不足で省力化したいので、セルフレジの導入を進めています。ただ、酒とたばこは年齢確認を徹底しなければならないため、店員の負担になっていました」
「一部のコンビニではマイナンバーカードや運転免許証を使って店員の負担なしに年齢確認をする取り組みを行っていましたが、これを業界全体で進めていこうと、方針を決めました」
■「省力化」と「普及」…思いが一致
有働キャスター
「ここでもマイナンバーカード活用ということになるのですね」
小野委員
「政府は今回、マイナンバーカードの普及にもつなげたいという思いがあります。それが、省力化したいというコンビニの思いと合致しました」
有働キャスター
「一方で、マイナンバーカードがいろいろな所で使えて便利になると聞くたびに、悪用されないかも気になります。例えば、大人のマイナンバーカードを未成年者が勝手に使って購入する対策はどうするのでしょうか?」
小野委員
「そもそも親が子供にお酒を買わせないようカードをしっかり管理することが大事ですが、なりすまし防止策として、年齢確認する際に顔認証できる装置も開発されていて、導入されていく見通しです」
■落合さんに聞く…個人情報は安全?
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「この取り組みについてはとても賛成です。感動できます」
有働キャスター
「個人情報は大丈夫ですか?」
落合さん
「年齢の情報を確認していて、データを書き込んでいるわけではないので大丈夫だと思います。ただこういった書き込みをする、情報をやり取りして個人の情報を扱うというのは議論した上で国民の納得は必要だと思います。今回はそういった話ではありません」
有働キャスター
「活用の場面が広がるほど、『セキュリティーはしっかりしていて、こうだから安心なんだよ』と分かりやすく示してほしいです」
(2023年1月31日放送「news zero」より)
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