【雪崩】心肺停止の外国籍2人を発見 バックカントリー中の事故相次ぐ

【雪崩】心肺停止の外国籍2人を発見 バックカントリー中の事故相次ぐ

【雪崩】心肺停止の外国籍2人を発見 バックカントリー中の事故相次ぐ

スキー場で管理されたコースの外を滑る山岳スキー「バックカントリー」中に雪崩に巻き込まれる事故が相次いでいます。長野県小谷村にある北アルプスでは29日、外国籍の5人が雪崩に巻き込まれました。3人は自力で下山しましたが、30日、2人が心肺停止の状態で見つかりました。今回の雪崩の原因について、専門家は…。

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山岳スキー「バックカントリースキー」は、スキー場のゲレンデではなく、整備されていない雪山を滑ります。パウダースノーの上を滑ると、まるで空を飛んでいるような独特な感覚もあるといいます。

事故は、バックカントリースキーをしていたさなかに起きました。

29日、長野県小谷村にある北アルプス白馬乗鞍岳の標高約2100メートル地点で雪崩が発生し、バックカントリースキーをしていた外国籍の男女5人が巻き込まれました。3人は自力で下山しましたが、アメリカ国籍とオーストリア国籍の男性が取り残されたといいます。

そして、30日午前10時半すぎ、雪崩が起きた現場で心肺停止の2人を発見したということです。

バックカントリースキーは、場所によってはかなり険しいところを進みます。山岳ガイドは、「バックカントリーをやる場合、山に詳しい人や専門家と一緒にいた方がいい」と話します。

今回の雪崩の原因について、雪山での災害に詳しい専門家は――

防災科学技術研究所・雪氷防災研究センター 上石勲特任参事
「今回、雪崩が起きている現象は『表層雪崩』かなと」

今回の雪崩は、“古い雪の上に新しい雪が積もり、上の方の層が滑り落ちる「表層雪崩」が起きたのではないか”ということです。

小谷村の積雪の推移をみると、先週は何度かまとまった雪が降っていることがわかります。圧雪されていないため、バックカントリーで滑る斜面の雪が不安定な状況だといいます。

【小谷村の最深積雪】
23日(月)26センチ
24日(火)88センチ
25日(水)87センチ
26日(木)82センチ
27日(金)101センチ
28日(土)118センチ
29日(日)112センチ

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バックカントリーに関連する死亡事故は、小谷村だけではありません。今月13日には、北海道の倶知安町(くっちゃんちょう)で、バックカントリーのために入山したドイツ人女性が、雪崩に巻き込まれ死亡しました。

群馬県みなかみ町では29日、バックカントリーでスノーボードを楽しんでいた日本人男性が、雪崩に巻き込まれ死亡しました。

今月に入って相次ぐバックカントリーでの事故。専門家は、「バックカントリーはコースに指定されていないため、地形によっては雪崩が起きやすい場所もある」と注意を呼びかけています。

警察は、30日に見つかった2人が、捜索していた外国籍の男性2人かどうか身元を確認しています。
(2023年1月30日放送「news every.」より)

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