ネパール旅客機、墜落直前…左側に突然傾き 専門家「エンジン出力不足か」(2023年1月16日)

ネパール旅客機、墜落直前…左側に突然傾き 専門家「エンジン出力不足か」(2023年1月16日)

ネパール旅客機、墜落直前…左側に突然傾き 専門家「エンジン出力不足か」(2023年1月16日)

 低空を飛行しながら大きく傾いていく乗客乗員72人を乗せた旅客機です。墜落事故を起こした機体、向かっていたのは今月の1日ネパールに開港したばかりの新空港でした。

 墜落の直前、旅客機の姿はカメラに捉えられていました。左に旋回してきた旅客機は機体が大きく左側に傾き、最後、画面からは消えますが、翼を見るとほぼ真横になっているように思われます。現場には白い煙が立ち込め、原型をとどめないほど激しく壊れた機体の残骸が散乱しています。

 15日、ネパール中部の観光地ポカラで乗客乗員72人が乗った旅客機が墜落しました。航空当局によると、これまでに少なくとも68人の死亡が確認されています。

 目撃者:「轟音(ごうおん)が聞こえたので屋上に出たら、たくさん煙が上がっているのが見えました。飛行機事故だと思って、ここまで走ってきました」「歩いている時に飛行機が大きな音を立てたので、振り向くと、竹が倒れていました。友人に飛行機が墜落したと伝えました。大きな爆発音が聞こえました」

 墜落したのは、ネパールのイエティ航空691便。首都のカトマンズから西におよそ140キロ離れた中部のポカラへと向かっていました。旅客機が離陸したのは、現地時間の午前10時半すぎ。27分ほどのフライトで到着する予定でした。航空当局によると、午前10時50分にはポカラ空港とも交信しています。ところがその直後、空港近くの渓谷に墜落したのです。

 目撃者:「事故が起きたのは10時55分から57分の間です。通報したのは11時ちょうどです。まだ誰も来ていなかったので、バケツで水を掛けました」

 着陸直前の大きな傾き、一体、機体に何が起きたのでしょうか。元パイロットが指摘した異変とは。

 大きく左に傾いた機体。どのようなことが考えられるのでしょうか。

 元全日空機長・樋口文男さん:「急激にこういう形になってしまったのは、十分な速度が無かった、エンジンの出力が足りていなかった。エンジンは双発機で、1つが止まっても残った1つで十分飛行できる設計になっている。慌てなければ飛べます」

 目的地のポカラ周辺は山岳地帯で、これまでも度々、航空機の墜落事故が起きています。また、着陸するはずだった空港は今月1日に開港したばかりの新しい空港です。

 元全日空機長・樋口文男さん:「有視界飛行で飛ばないと危ない。山が接近している所に下りていきますから、(空港は)オープンして半月。パイロットはこの飛行場を使ったことがあるのかないのか、そういうものも影響すると思う」

 旅客機には、インド人やロシア人、韓国人など外国人15人も乗っていましたが、日本人の搭乗は確認されていません。音声などが記録されているブラックボックスは16日に発見、回収されました。今後、解析が進められる方針です。一方、まだ見つかっていない4人の捜索は続けられています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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