【異例】止まらない“辞任ドミノ” 自民党内からも批判“代えるなら早く…”

【異例】止まらない“辞任ドミノ” 自民党内からも批判“代えるなら早く…”

【異例】止まらない“辞任ドミノ” 自民党内からも批判“代えるなら早く…”

27日、秋葉復興大臣と杉田総務大臣政務官が辞任しました。事実上の更迭です。この2か月あまりで閣僚4人が交代する異例の事態となり、岸田政権の“辞任ドミノ”が止まりません。支持率が低迷する中、これ以上のダメージを避けるための苦渋の決断とみられますが、自民党の幹部からは「代えるなら早く代えなければいけなかった」と批判の声もあがっています。

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秋葉復興大臣は27日午後、首相官邸に現れました。記者から「辞表はお持ちですか」と問われましたが、無言のままでした。岸田首相に面会後、記者団に対し、秋葉大臣は「ただいま総理に辞表を提出してまいりました」と述べました。事実上の更迭です。

秋葉大臣をめぐっては、自身が代表を務める2つの政治団体が、事務所の家賃として母親と妻に約1400万円を支払っていたことなどが明らかになりました。

野党は「政治資金を親族に還流させる“ファミリービジネス”だ」と追及を続けてきました。一方、秋葉大臣は「悪いことは一切していないのに、なぜこうなるのか」と周囲に話し、直前まで続投の意欲を示していました。

岸田首相は、年の瀬のこのタイミングで交代に踏み切りました。政権の支持率が低迷する中、これ以上のダメージを避けるための苦渋の決断だったとみられます。秋葉大臣は、「法に触れるようなことは何一つ無かったということも事実だと思っております」と述べています。

秋葉大臣の後任には、安倍内閣で復興大臣を務めた渡辺博道議員が起用されました。岸田政権の“辞任ドミノ”が止まりません。約2か月で、山際前経済再生担当相、葉梨前法相、寺田前総務相、そして、秋葉復興相と、合わせて閣僚4人が交代する異例の事態となりました。

立憲民主党 安住国対委員長
「仏の顔も三度までと言いますけども、4人目っていうのは、やっぱりさすがに総理自身の責任が問われる。本来であれば総辞職しないといけないような話だと思います」

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そして、もう1人辞表を提出したのが、総務大臣政務官を務める杉田水脈氏です。

杉田総務政務官
「国会の質疑なんかでも、私の発言の追及なんかで、ずいぶんと時間をとってしまったりとかいうようなこともありまして、これ以上そういったことで迷惑をかけるわけにはいかないと」

杉田氏は2018年、雑誌に「LGBTのカップルは生産性がない」と寄稿するなどして、12月2日の国会で謝罪・撤回に追い込まれました。

杉田総務政務官
「傷つかれた方々に謝罪し、そうした表現を取り消します」

杉田氏は“差別的だ”と指摘された他の発言についても、「今後、精査する」としていました。しかし――

杉田総務政務官
「様々な発言を精査していく中で、やはり私の真意をわかっていただきたいという思いがあります。そういう発言を聞いて、応援をしてくださっている支援者の方もたくさんいらっしゃいますので」

――これ以上、謝罪したり撤回したりすることはない?

「はい。私自身は『しっかりと皆さんに真意を理解していただければ、差別とかもしておりませんし』というようなことなんで」

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今回の更迭を受けて、自民党の幹部から「代えるなら早く代えなければいけなかった」と批判の声もあがっています。

岸田首相
「大臣が辞任したということについては、私自身の任命責任について重く受けとめております」

野党側は来年の通常国会で、岸田首相の任命責任を追及する方針です。
(2022年12月27日放送「news every.」より)

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