コロナ後遺症「脱毛」進み「ママ頭つるつる」…第8波で増加 後遺症患者“後回し”も(2022年12月16日)
東京都は、新型コロナウイルスの感染者が年明けには、一日3万人近くになるという試算を発表しました。後遺症に悩む女性を取材しました。
■コロナ後遺症で「脱毛」 感染者の1.4%
「すごいショックで。すごい落ち込んでました」と嘆くのは、都内に住む31歳の女性。女性の悩みは、髪の抜け毛です。原因は…。
コロナ後遺症に悩む女性:「診てもらったら、『これは後遺症ですね』と。『コロナの後遺症ですね』と、(医師に)言って頂いた」
女性が新型コロナウイルスに感染したのは5月。療養期間を終えて2カ月以上経った7月末ごろから、少しずつ髪が抜け始めたといいます。
大阪大学大学院などの発表によると、新型コロナの感染者で、何らかの後遺症があった人は47%。特に頻度が高かったのが「脱毛」で、感染者の1.4%に起きていました。
■4カ月続き…「ママ頭つるつる」へこむ
取材した冒頭の女性は、4カ月近く症状が続きました。
コロナ後遺症に悩む女性:「最初は2、3センチだったんですけど。どんどんつながって、頭頂部とか全部抜けちゃうような感じで。『ママつるつるになってる』って(子どもに)言われたりとか。一緒にお風呂入る年齢なので、『すごい抜けてるよ』って。結構へこみます」
10月ごろには、ほぼすべて抜け落ち、ウイッグを使っていましたが、現在は投薬治療により改善してきたといいます。
コロナ後遺症に悩む女性:「味覚とか嗅覚(の障害)は、周りにいたんですけど。脱毛が自分に起こるとは、考えてなかったので衝撃」
■東京の感染者 年明け“一日3万人”か
新たな感染者の増加も止まりません。
15日に新たに確認された東京の感染者数は1万7687人で、先週より3582人増えました。感染者が前の週の同じ曜日を上回ったのは、10日連続です。
東京都のモニタリング会議で、専門家は、年明けには新規感染者が3万人近くになると試算しています。
■「第8波ど真ん中」後遺症患者が後回しに
医療現場では、急増する患者の対応に追われています。
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「僕のなかでは、第8波のど真ん中にいると思う。12月に入って、鈍化した感じはあったんですけど。ここにきて、やっぱりさらにもう一段アクセルをふかしたように、感染者数の増加と陽性率の上昇を目の当たりにしています」
第8波の感染者の増加によって「後遺症の患者」が後回しになる状況もあると話します。
伊藤院長:「感染が拡大していて、次々にコロナの急性期の重い患者さんが十分、全員診られてないという状況の中で、後遺症の患者さんを診てあげたいんだけど、たくさん複数の患者さんを診てあげられないというジレンマで苦しんでます」
(「グッド!モーニング」2022年12月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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