【宮台真司さん“切りつけ”】襲撃直後とみられる写真を入手 両手・両腕に多数の「防御創」

【宮台真司さん“切りつけ”】襲撃直後とみられる写真を入手 両手・両腕に多数の「防御創」

社会学者の宮台真司さんが東京都立大学の南大沢キャンパス内で首などを切られて重傷を負った事件で、日本テレビは事件直後とみられる現場の写真を入手しました。救急隊員が手当てをし、警察官らも取り囲む騒然とした現場…。さらに、宮台さんの両手・両腕には、身を守ろうとした多数の「防御創」があることがわかりました。

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東京・八王子市にある「東京都立大学 南大沢キャンパス」で、社会学者の宮台真司さん（63）が首などを切られ重傷を負った事件。日本テレビは30日夜、事件直後の29日午後5時前とみられる現場の写真を入手しました。

写真には、宮台さんが地面に座り込み、東京消防庁の救急隊員が宮台さんの首元に布のようなものをあてて手当てをする様子が写っていました。警察官らも取り囲み、現場が騒然としているのがわかります。宮台さんはこの後、救急車で病院に搬送されました。

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30日午後5時ごろ、事件があった「東京都立大学 南大沢キャンパス」に行ってみると、職員らしき人が門の前に立って警備の強化がされていました。事件から一夜明けた30日も、学生からは動揺の声が聞かれました。

東京都立大学の学生
「自分が通っていたキャンパスで、こういうことが起きると思っていなかった」

東京都立大学の学生
「親にも『気をつけて行ってきな』と言われたんですけど」

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「男性が顔を切られた」と110番通報があったのは、29日午後4時半前でした。

「東京都立大学 南大沢キャンパス」の学生ホールの北側にある通路上で、宮台さんが男に突然、切りつけられました。

襲われた直後の宮台さんを目撃したという学生は――

襲われた直後を目撃した学生
「第一発見者の方が立っていて、その前で宮台先生が腰掛けて座っていた感じ。最初は交通事故だと思って…曲がり角だったので。襲われた後で座っていて、左首らへんが真っ赤で、顔に血が飛び散っていて…」

捜査関係者によると、宮台さんは後頭部に8センチ程度の切り傷があったほか、右肩から首にかけてと、左脇、右膝にも切り傷、さらに背中を打撲した上、両手から両腕にかけて身を守ろうとした時についた多数の「防御創」もあり、命に別条はないものの全治1か月程度の重傷です。

襲われた直後を目撃した学生
「『自分の名前、言えますか』って（駆けつけた）保健室の先生が問いかけて、それにちゃんと答えていたので大丈夫なのかなって、その時は」

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宮台さんは大学で人気の教授だといいます。

宮台教授の授業を受けたことがある学生
「結構、大きい教室で授業をやってたので、普通の授業じゃあまり味わえないことを知れたなって思ってる」

最先端の若者文化や社会現象を鋭く指摘する社会学者として知られ、多くのメディアに出演。2019年、BS日テレの報道番組「深層NEWS」に出演した際には、歯に衣（きぬ）着せぬ鋭い社会評論を展開していました。

東京都立大学教授　社会学者　宮台真司さん（63）
「（過疎化した地域を）元に戻す時に、『若年層を含めた人口構成をバランスとりましょう』とかって、行政マン・役人はすぐ考えるわけよ。んなことはどうでもいいんだよ。老人だけでまわる集落があったっていいじゃない。なに人口バランスって、そこだけ昭和の話してんのかよって」

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宮台さんは29日午後4時10分までの大学で講義を担当していました。警視庁によると、襲われたのは講義終了から7分後の午後4時17分とみられています。「news zero」は、その講義を受け、直前まで一緒にいたという学生に話を聞くことができました。

直前まで一緒にいた学生
「（講義は）いつも通りしていらっしゃった。淡々とお話を進められながら…という感じでした」

――変わった様子は特になかった？

直前まで一緒にいた学生
「はい、もちろん。（講義終わった後）講義の内容に私が個人的に質問させていただいて、宮台先生はそれに答えながら一緒に歩いて、施設から出ようって感じでした」

直前まで一緒にいた学生によると、1号館での講義を終えた後、一緒に建物の出口まで歩いて別れたのが午後4時15分ごろ。その2分後、この学生ホール北側の通路で宮台さんは男に襲われたとみられています。

――周辺に不審な人は？

直前まで一緒にいた学生
「いや、それは全く見受けていないですね」

――キャンパスの様子は？

直前まで一緒にいた学生
「いつも通り人が歩いてるって感じでした」

襲った男は現在も逃走中で、捜査関係者によると、宮台さんは犯人については「暗がりでマスクをしていたので、わからない」と警視庁に説明しているということです。

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事件があったのとほぼ同じ時間帯の現場を学生が撮影した映像を見ると、街灯はあるものの道の脇には街路樹が生い茂っていて、人通りがほとんどないのがわかります。

学生
「あまり学生は行かないような場所。学生の近道というよりは、職員の近道みたいな感じですね」

学生
「ここを通ること知ってたのがびっくりですし、（襲ったのは）そのルートがよくわかってた人なのかなと」

男は、現場から小走りで逃走したといいます。その後は、現場の東側にある中門から大学の外に出て行く様子が防犯カメラに映っていたことが、30日夜、新たにわかりました。

警視庁によると、逃走した男は年齢20代から30代、身長は180センチメートルくらいで、髪は短めで黒っぽいジャンパーとズボン、がっちりした体格だということです。また捜査関係者によると、男はマスク姿でニット帽のようなものをかぶっていたということです。警視庁は、男が宮台さんに気づかれないような格好をして犯行に及んだ可能性もあるとみて、トラブルがなかったかなどを調べています。
(2022年11月30日放送「news zero」より）

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