「南アフリカのとき、先輩方が見せてくれた姿勢は、心に刻まれている」長友佑都(2022年11月29日)
FIFAワールドカップカタール2022。決勝トーナメント進出のかかったスペイン戦に向けて、長友佑都選手が28日の会見で意気込みを語りました。
Q:前日のコスタリカ戦を振り返って
長友:前半から慎重に入りすぎたかなっていう部分はあって、もっと大胆に攻めていっても良かったのかなというふうには思いますけど、しっかりと結果を受け止めて、切り替えて前に進みたいなと思います。
Q:警戒してくる相手とマッチアップしてどう感じたか
長友:マッチアップの一対一の部分であったり、そういった部分は全く負ける気はしなかったんですけど、ただやっぱり相手がしっかりとブロックを作ってきて、引いて守ってというところで、なかなか日本もチームとして崩し切れなかったというところもあります。
Q:アジア予選から手を焼いてきた5バックのチームと似ていたか
長友:アジアの予選でもなかなか5バックで引いて守る相手には崩せなかったんで、やっぱりこの世界レベルのW杯の相手になってくるとより難しくなるなというのは感じてますし、それはでも僕たちだけではなくて、強豪チームもやっぱりかなり苦戦していて、なかなか現代サッカーは戦術的にも引いて守る相手に対して崩すのは難しくなってきているなというのは感じてます。
Q:日本のサポーターが詰めかけたスタジアムの雰囲気をピッチでどう感じたか
長友:入った瞬間に自分たちのホームだということを感じましたし、それは僕自身も感じて、みんなにも「ホームで戦える」と、「ホームの雰囲気を作ってくれているぞ」ということは試合前にもみんなにも伝えたんですけど、そのくらい本当に熱気があって、サポーターの皆さんには本当に感謝したいんですけど、ただそれが結果として返せなくて、非常に残念です。
Q;試合前、サポーターを煽るジェスチャーをした意図は
長友:あれは本当にチーム一丸となって戦うぞと。選手だけじゃなくてサポーターの皆さんの心も一つにして、みんなで盛り上げて勝ちに行くぞという意思の表れだったと思います。
Q:勝ちに行ったのか、引き分けでもよかったのか、試合前のチーム内の意識共有は
長友:まずは負けないっていうことが大事だったので、最低でもやっぱり引き分けでいいという認識ではみんないたと思いますし。もちろん勝ちにはいくんですけど、逆に前に行き過ぎて、守ってカウンターを狙っている相手に対してやられるということはしたくなかったので、そこは話し合っていた部分ではあります。
Q:一点を取られた後のベンチとピッチのコミュニケーションは
長友:コミュニケーションは常に取れていましたし、ベンチからもすごい声はかけていたんですけど、サッカーは本当になかなか難しいもので、相手も数少ないチャンス、枠内シュート1本ですよね、その1本がゴールに決まってしまったと。
そこからは相手はより一層士気が高まって、一体感が増して、なかなか崩すのが難しかったんですけど、それでもサイドで崩して突破をして、チャンスを作れていましたし、そこで決めきれなかったというのがやっぱり敗因ですね。
Q:短い試合間隔は影響したか
長友:それはもちろん時間があればあるほど相手の対策はできるので、時間があった方がありがたいんですけど、それはでも相手も同じことなので。この日程に関しては言い訳はできないですし、負けたってことがすべてなので、それを受け入れて次のスペイン戦にすべてを懸けたいなという気持ちでいます。
Q:チームは切り替わっているか
長友:切り替わっていると思います。僕自身は完全に切り替えていますし、色々僕も経験していて、南アフリカ(大会)の時なんかは初戦カメルーンに勝ってその後オランダに負けてしまって、シチュエーション的には同じなので。そこでその時先輩方が見せてくれたような姿勢というのは、僕自身しっかりと心に刻まれているので、そういう姿勢というものをしっかりと、ここでもベテランの力が、ベテランの価値が問われるのかなというふうに思います。
Q:スペイン戦は正念場になると見ていいか
長友:もう正念場ですね、もう本当に生きるか死ぬかの戦い。どれだけ強い気持ちで戦うか、その本当に気持ちの強い方がグループリーグを突破できるんじゃないかと思います。とにかく覚悟を持って強い気持ちで戦いたいと思います。
Q:スペインは非常に難しい相手だが
長友:W杯レベルの相手となるとどの相手と戦っても難しくて、逆に僕らは(相手が)強豪の方が自分たちの力を発揮できるんじゃないかというふうに僕は思っていて。
戦い方というのははっきり自分たちで共有できていますし、見えていますので、それをスペイン相手にしっかりと出せれば勝機は絶対にあると思います。
Q:サポーターの期待に長友選手個人としてどう応えたいか
長友:僕個人としては、全く負ける気はしないですし、自分のマッチアップの相手にすべて勝利して、チームに活気を与えて、士気を高めてチームの勝利に貢献する、それだけです。
Q:スペイン戦へのイメージは
長友:もうイメージははっきりできています。日本が勝利するというイメージが。はっきりと自分自身は見えています。
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