ウクライナ全土で24時間の緊急停電　インフラ狙った攻撃で安保理会合　ゼレンスキー氏「エネルギーテロだ」｜TBS NEWS DIG

ウクライナ全土で24時間の緊急停電　インフラ狙った攻撃で安保理会合　ゼレンスキー氏「エネルギーテロだ」｜TBS NEWS DIG

ウクライナでは23日もロシアによるインフラ施設などを狙ったミサイル攻撃が相次ぎました。国連の安全保障理事会では緊急の公開会合が開かれ、ゼレンスキー大統領が攻撃は「エネルギーテロだ」と非難しました。

ウクライナの首都キーウでは23日、市内の住宅がロシア軍のミサイル攻撃を受け、3人が死亡しました。インフラ施設にも攻撃があり、キーウ全域で給水が止まったということです。さらに、電力関連インフラが攻撃を受け、全土で24時間の緊急停電に。

南部ザポリージャ州では病院の産科病棟にミサイルが着弾し、生後2日の赤ちゃんが死亡したということです。

ウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間のけさ、新たな動画を公開し、改めてロシアを批判しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアは67発のミサイルでウクライナのあらゆる場所の人々の生活基盤を狙った」

ロシアによる攻撃をめぐり、国連安保理は23日、緊急会合を開催。ゼレンスキー大統領はオンラインで出席し、攻撃は「エネルギーテロだ」と訴え、安保理が非難決議を採択するよう求めました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアによるエネルギー施設へのミサイル攻撃で何千万人もの人々が電気、熱、水を失った。これは明らかに人道に対する犯罪である」

会合ではアメリカの国連大使が「ウクライナを凍らせて服従させようとしている」などと非難。各国から攻撃の即時停止を求める声が上がりましたが、ロシアの国連大使は「西側諸国による武器供与に対抗して行っている」と反論しました。

また、この日、EU=ヨーロッパ連合の議会はロシアを「テロ支援国家」として指定することを決めました。決定に法的拘束力はありませんが、EUはロシアに対し前例のない重い経済制裁を科していて、今回の措置によりロシアとの外交関係もより制限されるものとみられます。

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