【国宝を手元に置きたい!】「曜変天目」のぬいぐるみ“注文殺到” 「鳥獣戯画」も自らの手で“再現”
美しく輝く国宝の茶わんを「一度は手にしてみたい」と思う人もいるのではないでしょうか。中国・南宋(なんそう)の時代に作れられた「曜変天目」のぬいぐるみなど、国宝を再現した意外なグッズが今、人気となっているということです。
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「器の中に宇宙が見える」と評されるほどの美しい輝き。中国・南宋の時代(12世紀~13世紀)に作られ、現存するものは世界にわずか3点。そのすべてが日本にあり、いずれも国宝に指定されている「曜変天目」です。
東京・千代田区にある美術館「静嘉堂@丸の内」では、国宝「曜変天目」を所蔵しています。現在、移転を記念した展示「響きあう名宝 曜変・琳派のかがやき」を開催しています。
グッズ売り場では、「曜変天目」をイメージしたボールペンやスカーフなどを販売していて、中でも、10月の販売開始直後から注文が殺到しているというのが、ほぼ実物大で器の輝きなども忠実に再現した国宝「曜変天目」のぬいぐるみです。遠目に見ると本物そっくりですが、触ってみると柔らかくて、とても軽いです。
お値段は5800円で、あまりの人気に現在、予約を停止しています。こだわったのは、触りたくなる“ホンモノ感”です。
静嘉堂文庫美術館 安村敏信副館長
「『触ってみたい』というのが一般の方の心だと。『(材質が)全く違う』と思いながらも、触っていると本物を見ているみたいな感じになってくる」
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実際にぬいぐるみを購入した女性に、その魅力を聞いてみました。
曜変天目のぬいぐるみを購入した人
「持ち運びやすかったり、割れてしまう心配もないので、一緒におでかけしたり、すごく愛くるしいです」
本物の陶芸品にはない、ぬいぐるみならではの楽しみ方もあります。すぐに愛着がわきましたが、21日に予想外の出来事がありました。
曜変天目のぬいぐるみを購入した人
「きのう近所で火事があって、慌てて逃げなくちゃいけなくて。ぬいぐるみは置きっ放しで、かなり不安でした」
結果、自宅もぬいぐるみも無事でした。焼失を免れた“自分だけの国宝”に、より愛着が増したということです。
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現在、1131ある「国宝」。その1つ、教科書でもおなじみの「鳥獣戯画」も自らの手で再現することができます。
国語教育の情報サイトからデータを無料でダウンロードし、プリントアウトした紙を線に合わせて切り分けたら、竹串をカットして、黒く塗って芯を作ります。切り分けた紙を順番にのりで貼り付けていき、糸を穴の中に通したら、紙をクルクルと回して完成です。子どもでも簡単に作れるという手のひらサイズの「鳥獣戯画の豆絵巻」です。
サイトを作った秋田大学・阿部昇名誉教授
「子どもたち自身が作ってみて、おもしろいなと。国宝が身近になるというか、そういう感覚が味わえると思いますので」
この豆絵巻をきっかけに、「日本の宝『国宝』の大事さを若い世代にもっと知ってもらいたい」と話しています。
(2022年11月22日放送「news every.」より)
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