【寺田氏更迭】1か月で3人の大臣が… 岸田首相「重く受け止めています」
政治とカネの問題で更迭された寺田前総務相の後任に、初代首相・伊藤博文の玄孫(やしゃご)である松本剛明氏が21日、起用されました。わずか1か月の間に3人の大臣が辞任する事態に動揺が広がっています。
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寺田前総務相(20日夜)
「私のいろいろな問題がですね。支障になる悪影響の方がですね、勝ってきたように思った」
20日夜、岸田首相は寺田氏に総務大臣の辞表を提出させ、更迭しました。
岸田首相(21日・官邸)
「昨日、辞任したタケダ大臣の…あっ、失礼。寺田大臣の」
岸田首相(21日・衆院本会議)
「先日、タケダ…失礼」
岸田首相も名前を間違える“動揺の辞任劇”。その背景とは?
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21日、総務相を辞任した寺田氏の地元の人は…
地元の人
「自分の後援会のことだから、(辞任は)やむを得ないと思います」
地元の人
「事情が事情いうか、金銭のことですからね」
閣僚の辞任は「“統一教会”問題」の山際氏、「死刑をめぐる失言」の葉梨氏に続き、この1か月で3人目です。短期間で“辞任ドミノ”とも言えるこの状況に、葉梨氏に加え、寺田氏も所属する派閥の会長である岸田首相は…
岸田首相(21日)
「私自身の任命責任について、重く受け止めています」
寺田氏をめぐっては、後援会の収支報告書に死亡していた人物を「会計責任者」として記載していたなど、毎週のように問題が浮上していましたが、寺田氏は「後援会は、自分が代表の政治団体ではないので、詳細については承知していない」などと述べるなど、自身の監督権がないことなどを主張し、辞任を否定していました。
しかし、自民党幹部からは「金曜日の会見を見て、もう無理かなと思った」という声が上がっていました。岸田首相が東南アジア訪問中に行われた18日の会見です。
寺田前総務相(18日)
「私が接する国民というのは、ほとんど地元の方々ですね。(選挙区の)皆さんから非常に激励をいただき、『よくああやって正直に説明して、感心しました』という声しか、私は聞いておりません」
「地元は正直な説明に感心していた」などと発言した寺田氏に対し、自民党内からは「補正予算案の審議に入る前に更迭すべき」との声が噴出。20日夜、岸田首相は決断に至りました。
このタイミングに野党は…
立憲民主党 安住国対委員長(21日)
「私は、遅きに失したと思っています。寺田大臣が居続けるおかげで、国政が停滞したと言わざるを得ない。この先、任命責任を含めて、厳しく問うていくことになると思います」
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一方、寺田氏の後任には、初代首相・伊藤博文の玄孫でもある松本剛明氏を起用しました。
松本剛明・新総務相(21日午前)
「はい。松本剛明でございます。それでは、ただ今から官邸の方に向かわせていただきます」
松本氏は2011年、当時の民主党政権で外務大臣を務めていました。その後、自民党に移り、現在は麻生派に所属しています。
民主党政権の大臣経験者が自民党政権で大臣となるのは初めてのことですが、野党議員からは「総務行政の経験もなく、起用の理由もわからない」、自民党幹部からは「麻生さんへの配慮だろう」という声も上がっています。
また、自民党幹部からは、同じく「政治とカネの問題」が指摘されている秋葉復興相に、“辞任ドミノ”が波及することを懸念する声が上がっています。
(2022年11月21日放送「news every.」より)
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