金正恩総書記の娘 名前は「ジュエ」?北朝鮮・ICBM発射実験の視察で初めて公に|TBS NEWS DIG

金正恩総書記の娘 名前は「ジュエ」?北朝鮮・ICBM発射実験の視察で初めて公に|TBS NEWS DIG

金正恩総書記の娘 名前は「ジュエ」?北朝鮮・ICBM発射実験の視察で初めて公に|TBS NEWS DIG

金正恩氏の娘が北朝鮮メディアで初めて公式に報じられました。公開された少女の名前は「ジュエ」と見られています。

■「金正恩氏の娘」初めてミサイル発射実験の写真で公に
北朝鮮の国営テレビがICBM大陸間弾道ミサイルの発射実験とされる映像を公開しました。

11月19日に公開されたミサイルの様子や発射の瞬間。それから金総書記が成功を喜ぶ様子などが公開されました。
2022年の3月にもICBM発射実験の成功を祝う映像が公開されたんですが、発射台とともに現れる金正恩氏の様子。
それから今回と同じようにミサイル発射の瞬間などが映像で公開されました。

ただこの二つの映像で違う点があります。金正恩総書記の娘と見られる写真が公開されました。
白い上着に黒いパンツ、そして赤い靴を履いた少女です。

金正恩氏と仲良く手を繋いで歩く様子、それからミサイル発射の瞬間を見守っている様子。笑顔のツーショット、李雪主夫人と家族3人の様子も収められています。

成功を祝う3人の様子も公開されました。この様子について、11月19日の朝鮮中央テレビの放送では「金総書記は愛する子と夫人と共に自ら出向いて試験発射の全過程を直接指導してくださった」と報じました。

李雪主夫人より前に「愛する子」娘を紹介したという形なんですね。

井上貴博キャスター:
この北朝鮮のメディアの利用方法は大変巧み。こういうものを公開すると、日本はもちろん世界中でメディアが報じて専門家がああでもないこうでもないと分析をする。何かそのこと自体が北朝鮮の意図を上回ったインパクトになっているんじゃないかなというふうに感じますね。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
念願のICBMの実験の成功ですから、このタイミングでどうしても注目して欲しかったのかなと思っています。そして娘さんを出されたと、相当のインパクトですから、世界中がくぎ付けになるわけですよね、まさに広報戦略っていうのがあるのかなと感じました。

山形キャスター:
改めて娘とされる少女なぜこのタイミングで公開されたのかなどを見ていきます。
まずは公開された少女について龍谷大学の李相哲教授は、「金正恩氏の2番目の子どもでほぼ間違いない」と話しています。

2013年の元NBA選手のデニス・ロッドマン氏が北朝鮮を訪問した際の写真。ロッドマン氏は、イギリスのガーディアン紙に「赤ん坊のジュエを抱っこし、李雪主夫人とも話した金正恩氏は良い父親で家族に恵まれていた」語っていました。
李教授は、「今回公開された少女はロッドマン氏が会ったジュエだろう」と話しています。

教授によりますと金正恩氏には子どもが3人いるとみられています。

まず2010年生まれの長男。2013年生まれの長女、2017年生まれの性別不明の子ども3人ということです。
今回の映像から見て、2013年生まれですと2022年で9歳になります。その女の子ということで、2番目の長女ジュエではないかということなんです。それから韓国のハンギョレ新聞も「3人兄弟の上から2番目の長女と推定される」と報道しています。

■金正恩氏の娘 なぜ今公開? “王朝を盤石にしたい”意図か

では一体なぜこのタイミングで娘を公開したんでしょうか?
明海大学の小谷哲男教授は「幼い頃から公にすることで、将来は重要なポストにつく人物だと国内外にアピールする意図があるのではないか」ということです。

金正恩氏の後継者になるということなんでしょうか?
李教授は「将来的には後継者は2010年生まれの長男のはずである」といいます。また「長男は留学中の可能性があるんですが、公表すると安全を守れないので、正式指名するまでは発表しないのではないか」ということです。

今の妹の金与正氏のようなポストに長女のジュエを当てるのではないか、そういったことで公表したのではないかと見られるということですね。

井上キャスター:
元々金正恩総書記は3代世襲で、ヨーロッパにも留学していたので少し北朝鮮が変わるんじゃないかなんてことを言われてましたけど、結局何も変わらない。それが今も続いていると。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
おそらく娘さんはこれから外には出さない。もし海外に出すのであれば、その顔を出してしまうから危険が迫るわけですから、出さないっていう意思表示でもあるのかなと思いました。より内へ内へと閉塞化していくっていうのがちょっと懸念されますよね。

■北朝鮮「核は娘世代の笑顔のため」核開発は今後どうなる

山形キャスター:
では世界中が注目すると思うんですが今後の核開発についてはどうなんでしょうか?
労働新聞は“後世の笑顔と夢のための平和を守る宝剣である”と今回の成功を位置づけました。核開発は北朝鮮の子どもたちの未来のためと報じています。

小谷教授は「娘世代に核保有の重責を背負わせることになっても、核戦力を増強する意志を示したのでは」と話しています。
ですから今後も核ミサイル開発続けていく意志を強調したのではないかと指摘しています。

李教授は核ミサイル開発継続に加え「ミサイル発射成功のタイミ…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221121-6053279)

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