【4歳男児”転落死”】母親がゴミ捨て中に「内側から鍵」

【4歳男児”転落死”】母親がゴミ捨て中に「内側から鍵」

【4歳男児”転落死”】母親がゴミ捨て中に「内側から鍵」

青森県八戸市で13日夜、4歳の男の子が亡くなりました。15日午前、市営住宅の前にはお菓子やジュースとともに花が供えられていました。

近隣住民
「どうして……。まさかって感じ」

「びっくりしました。本当にもうお気の毒ですね」

現場は11階建ての市営住宅で、男の子は、10階の自宅ベランダから誤って転落したとみられています。男の子は、40代の母親と2人で暮らしていました。事故が起きた当時の状況が明らかになりました。

男の子の母親は、「子どもが玄関に鍵をかけ、入れなくなった」と話しているといいます。

警察によると、13日午後11時前、母親はゴミ捨てに向かったということです。この時、男の子は寝ていて、母親はゴミ以外のものは持たず、玄関の鍵は開けたままで部屋を出て行ったといいます。

しかし、母親が戻ると、玄関の鍵は閉まっていました。男の子が起きて、鍵をかけてしまったとみられます。母親はドア越しに男の子と話し、鍵を開けようとしましたが、うまくいかなかったということです。

この住宅で鍵をかけるのは簡単ですが、開けるのは簡単でないといいます。

同じ住宅の住民
「ちょっと子供はわからんかもね。つかまないと、(鍵)回せない感じなんだよね」

つまみの上下にあるボタンを、押しながら回さないと開かない仕組みになっていました。

午後11時10分ごろ、母親は近くの交番に相談へ。警察官を連れて、10分ほどで戻りましたが、敷地内で倒れている男の子を発見し、その後、死亡が確認されました。

自宅ベランダの手すり近くには、男の子が普段使っていたパイプ椅子が置いてあったといいます。

母親を探そうとしたのでしょうか。男の子は部屋の中から、自分で椅子を持ち出したとみられています。

     ◇

各地で子供の転落事故が相次ぐ中、防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。

子どもの安全研究グループ・技術士 森山哲さん
「子供は親がいなくなると、とても不安になります。不安になって親を探します。いなかったら、玄関から開けるんでしょうね」

子どもは3~4歳くらいになると、親のまねをして鍵の開け閉めが可能になります。そのため、少しの時間でも鍵を持ち歩くことが大切だということです。また、ベランダについては、足場になりそうな物を置かないことが重要だといいます。

子どもの安全研究グループ 技術士 森山哲さん
「(親が)家の中にいなければ、ベランダから外をのぞこうとします。窓から外をのぞこうとします。その時に転落事故が相当あります。本当に数分間の事故なんですが」

産業技術総合研究所が行った、ベランダ柵のよじ登り検証では、4歳児の7人中5人は自分の背より高さがあっても、手すりや足場を使えば乗り越えることができていました。また、2歳児の7人中1人でも手をかけられる場所があれば、乗り越えられる子もいました。

さらに、子どもだけでベランダに出られないよう、窓の上に補助錠をつけることも大切だということです。

転落事故が起きた八戸市では、中高層の市営住宅に注意喚起のチラシを配布し、再発防止を呼びかけるとしています。
(2022年11月15日放送「news every.」より)

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