【2歳女児置き去り”死亡”】父親「預けた“つもり”」保育園「電話した“つもり”」
大阪・岸和田市で車に取り残された2歳の女の子は、熱中症で死亡したことが司法解剖でわかりました。父親は保育園に預けた“つもり”だったといいます。一方、保育園は、女児が登園する予定だったものの登園していないことを保護者に電話した“つもり”だったといいます。
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12日、女の子が通っていた大阪・岸和田にある保育園の駐車場に止めた車の中で、ぐったりとしている娘を父親が発見。その後、娘の死亡が確認されました。
警察に押収された黒のワゴン車の後部座席に、女の子は約9時間にわたって取り残されたとみられています。
警察によると、父親は12日午前8時前、女の子と姉と妹の3人を乗せ、自宅を出発。まず、姉と妹を子ども園に送り届けました。その後、女の子を別の保育園に送り届ける予定でしたが、女の子を乗せたままそのまま帰宅しました。
そして、約9時間後の午後5時すぎ、女の子の保育園へ迎えに行くと、職員から「登園していない」と言われたといいます。そこで、父親が車の中を確認したところ、乗ったままの女の子を発見したということです。
大阪府内は12日、最高気温が24℃を超えるところもありました。司法解剖の結果、死因は熱中症だったことが新たにわかりました。
失われた幼い命。その原因とみられるのが、“大人たちの思い込み”です。
父親は「朝、保育園に預けたつもりだった」と話しているといいます。
さらに保育園側にも、ある思い込みがあったといいます。
この園では通常、子どもが無断欠席した場合、保護者に連絡をいれるようにしていたといいます。運営する市の担当者によると、保育園の職員は電話をかけた“つもり”だったといいます。
岸和田市子ども家庭応援部 子育て施設課・溝端多賀子課長
「(職員)本人は『電話をする、しなければならない』というのは、十分認識しておりまして、電話をしたつもりであった。ちょうどその時間帯に別の保護者さんがお見えになって、その保護者さんの対応も同時に当たっていたというところで、受話器を持ったところと保護者の対応というところでの重なりで、(電話を)かけずに終わってしまったのではないか」
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“思い込み”で子どもが亡くなってしまうケースは、これまでにも起きています。
茨城・つくば市では2020年、父親が2歳の娘を子ども園に送ったと思い込んだまま在宅勤務。娘は約7時間、車の中に放置され、亡くなりました。
さらに今年5月、新潟市で父親が1歳の子どもを車に乗せたまま、保育園に連れて行くのを忘れ、そのまま仕事へ行きました。子どもは約3時間、置き去りにされ、亡くなっています。
子どもを車に取り残してしまう事例が相次ぐ中、大人たちの意識と、再発を防ぐ手立てが求められます。
(2022年11月14日放送「news every.」より)
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