【ゴミ減らす新発想】自治体が「粗大ゴミ」をフリマアプリに出品も
コロナ禍で、自宅で過ごす時間が増えたことで、ゴミの量が増えているといいます。そうした中、市が粗大ゴミをフリマアプリで出品するなど、新たな発想でゴミを減らそうとする取り組みが進められています。
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兵庫県西宮市のゴミ処理施設には、家具や家電など、市民から出された粗大ゴミが、次々と集められていました。
西宮市民
「使わなくなった子どものおもちゃを捨てに来ました」
「リフォームするので、家から出た、いらないものを出しました」
西宮市では、コロナ禍で自宅で過ごす時間が多くなるなど、ゴミの量が増えているといいます。中でも、粗大ゴミは年々増えているといいます。
【西宮市の粗大ゴミ収集件数】
2019年度:約9万7000件
2020年度:約11万3000件
2021年度:約12万7000件
こうしたゴミを減らそうと、市が始めたのは、回収した粗大ゴミをフリマアプリ「メルカリ」で出品する取り組みです。
西宮市環境局・美化企画課 藪内賢輔課長
「こちらが粗大ゴミで収集されたもののうち、メルカリに出品した品物になります」
スキー用品やキャビネットは1000円で、有名ブランドの電気ケトルも2000円で出品していました。回収した粗大ゴミの中には傷や汚れなどがあっても、まだ再利用できるものもあり、市の職員が値段をつけて販売しているといいます。
なぜ、このような取り組みをしているのでしょうか。
西宮市環境局・美化企画課 藪内賢輔課長
「あくまでモデル事業としてやっていますので、市民にリユースの文化を多く広めて、ゴミ減量につなげていっていただけたらと」
市が見本になることで、市民にゴミの量を減らす意識を持ってもらうことが狙いだということです。
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こうした取り組みは、東京・千代田区の帝国ホテルでも行われていました。
パンや焼き菓子などを販売する「東京ガルガンチュワ」で先月から販売されているのが、“耳まで白い食パン”です。
帝国ホテル・ホテル事業統括部長 八島和彦さん
「白い耳の食パンを開発いたしました 」
この白い食パンは、サンドイッチ用に開発されました。記者が食べたところ、食パンの耳の部分はしっとりとして、柔らかい食感だといいます。
※W・E Bread(ウィーブレッド)7枚切り 700円
※11月30日(水)までの期間限定販売
※月~木曜日限定・1日6個限定・提供時間:午後2時~
帝国ホテル・ホテル事業統括部長 八島和彦さん
「サンドイッチ提供時に切り落としていたパンの耳に着目して」
サンドイッチを作る際、これまで切り落としていた食パンの耳。年間で約2.5トン廃棄していたといいます。
帝国ホテル・ホテル事業統括部長 八島和彦さん
「(切り落とした食パンの耳は)衛生面から、なかなか再利用ができていませんでしたので、発想を転換して、耳までおいしく食べられるパンができないものかということで」
帝国ホテルでは、来年度中にもレストランなど、提供するすべてのサンドイッチに白い食パンを使用していく予定だということです。
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全日空が10日に発表したのが、アパレルメーカー「オンワード」と共同開発したルームシューズです。(1足6930円)
ANAビジネスソリューション・シェアードサービス事業本部 照沼有紀子さん
「本日11時に予約抽選販売を開始しました」
その生地に使われていたのは、なんと飛行機の客席のシートカバーです。
シートカバーは劣化や汚れなどで、1か月に1000枚ほどが廃棄されていました。廃棄の問題を解決するため、クリーニングで再利用できる100枚から200枚を使ったルームシューズを作ったということです。
ANAビジネスソリューション・シェアードサービス事業本部 照沼有紀子さん
「『日常に溶け込めるようなグッズ』というところで、飛行機の中でもシートに愛着を持っていただけるような思いを持っていただけたらと」
廃棄を減らすため、新たな発想が次々と生まれています。
(2022年11月10日放送「news every.」より)
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