【アメリカ中間選挙】支持集める最年少“25歳”候補者 若者世代の思いは…

【アメリカ中間選挙】支持集める最年少“25歳”候補者 若者世代の思いは…

【アメリカ中間選挙】支持集める最年少“25歳”候補者 若者世代の思いは…

今、アメリカで一人の25歳の男性が注目されています。11月8日に行われる中間選挙に立候補し、年上の世代が支配する連邦議会に史上最年少で飛び込もうとしているのです。今、支持を集めているその理由を取材しました。

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10月15日、アメリカ・フロリダ州のオーランドで、LGBTQの権利を訴えるパレードが行われました。このパレードに参加し、ステージでドラムをたたいていた男性はマックスウェル・フロストさん、25歳です。

地元テレビ局は8月に「新顔のマックスウェル・フロストが、民主党候補の座を獲得しました。当せんすれば、Z世代初の下院議員になります」と放送。

11月8日に行われるアメリカの中間選挙で、下院議員に立候補しています。

下院議員に立候補 マックスウェル・フロストさん(25)
「マックスウェル・フロストです。一緒にやりましょう!」

フロストさんは今年、「タイム」誌の「次世代のリーダー」の1人にも選ばれました。彼が注目される、その理由は――

支持者
「彼なら、私たちの世代の代表として、議会で活躍してくれるでしょう」

「Z世代初の連邦議会議員になれるよう支援を!」

「Z世代」とは、1997年から2012年の間に生まれた、デジタル技術に触れて育った若者を指す言葉です。フロストさんが当せんすれば、初めての「Z世代議員」が連邦議会に誕生するのです。

その選挙活動では有権者と近くで接し、障がい者やLGBTQなど、幅広い人々にアプローチしていました。

フロストさん自身も、キューバ系移民の家庭に育ちました。15歳の時、多くの子どもが犠牲になった銃乱射事件をきっかけに、銃規制を訴える団体に参加。社会を変えるための活動をしてきました。

フロストさん
「私たちは、市民の不安や抗議活動、社会から疎外された人々への殺りく、銃乱射事件などを経験しました。だから、私たちの世代には、社会をできる限り早くよりよくしたいという気持ちがあります」

「Z世代」は、銃乱射事件や人種差別などに直面しながら育ち、社会問題への関心も高い世代です。来年には、この世代がアメリカの人口の20%を超えるとみられていて、その発言力が注目されています。

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そんなフロストさんの活動を支えるボランティアも若者です。

ボランティア(20)
「ボランティアもマックスウェル(フロストさん)のツイッターを見て、『あしたイベントがあるんだ』『暇だから参加しよう』と言って集まるんだ」

この日、大学生のボランティアが訪れたのは、若い有権者の家です。

ボランティア
「フロストは、初の連邦議員になろうとしているんです」

有権者
「素晴らしいね。議会にはもっと若者が必要だからね」

ボランティアも、同世代の議員候補が出てきたことで、未来に希望が持てるようになったと言います。

ボランティア(20)
「議会にいるのは、高齢の白人男性ばかりです。そこに25歳のキューバ系黒人が揺さぶりをかけようとしているんです!」

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ワシントンでは若者たちが、フロストさんのような銃規制強化を訴える候補者に投票するよう手紙を書いていました。その中の1人、アレーアさんは、2018年に全米を震かんさせたフロリダ州の高校での銃乱射事件で、殺害されたクラスメートの横で死亡したふりをして助かった生存者です。

銃乱射事件の生存者 アレーアさん
「私たちの世代は怒りといらだちを感じています。このような状況を一掃するのは、若者である自分たちなのです」

こうした活動もあり、29歳以下の有権者のうち、中間選挙で「必ず投票する」と答えた人は40%にのぼります。

最年少の候補者が今、最も伝えたいことは――

フロストさん
「左派対右派、民主党対共和党ではなく、社会問題と戦う人々こそが大切です。そのためにもっと多くの若者が必要です」(2022年11月4日放送「news every.」より)

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