【台風22号】フィリピンに“甚大被害”…避難した山で“土砂崩れ” 「人災」指摘も(2022年11月1日)

【台風22号】フィリピンに“甚大被害”…避難した山で“土砂崩れ” 「人災」指摘も(2022年11月1日)

【台風22号】フィリピンに“甚大被害”…避難した山で“土砂崩れ” 「人災」指摘も(2022年11月1日)

 台風22号が直撃したフィリピンで、死者が101人に上っています。新たに台風23号が発生。さらなる被害の恐れも出ています。

■“台風22号”甚大被害 救出活動でトラブルも

 横殴りの雨とともに、猛烈な風が襲います。

 先週末に、フィリピンを直撃した台風22号。ほぼすべての地域で、洪水や土砂崩れなどの被害をもたらしました。

 地元住民:「洪水になった時、助けを求めることができませんでした。村の役人は、役に立ちませんでした」

 各地で浸水が発生。沿岸警備隊が取り残された人々をボートに乗せて運びます。

 しかし、そのボートが流され、木に絡まってしまうトラブルもありました。それでも必死の救出活動が続きます。

■避難した山で“土砂崩れ”…死者101人

 台風22号の進路について、フィリピンの気象当局は、北寄りのルートだと予測していましたが、実際には全土を覆うように直撃しました。

 かつて、台風による高潮で、沿岸部が壊滅的な被害を受けたフィリピン。地元メディアは、海から離れようとした人たちが山に避難し、土砂崩れに巻き込まれたと伝えています。

 災害対策当局によりますと、先月31日夕方の時点で死者101人、けが人は70人。行方不明なのは66人だということです。

■“人災”か…「イスラム過激派」違法伐採

 ミンダナオ島で起きた土砂崩れ。現地では「人災だ」と指摘する声が上がっています。

 ミンダナオ島の一部は、イスラム過激派が占拠していて、軍との間で戦闘が続いています。

 この地域では、政府がコントロールできない状況を利用し、イスラム過激派が、違法な森林の伐採や金の採掘を行っているため、土砂崩れが発生しやすくなっているというのです。

■土砂で救出困難のなか…“台風23号”発生

 今回の台風では、多くの家屋が流され、集落のほとんどが土砂で埋め尽くされた所もあります。

 腰の高さまである土砂が救出活動を阻みます。

 雨がやんでも水が引かないため、バイクに乗ったままボートで移動する人の姿もあります。

 さらに、浮かんでいるように見えるのは、水牛の頭です。人々が逃げる間もなく、水位は一気に上がったとみられます。

 甚大な被害をもたらした台風22号は南シナ海に抜けましたが、追い討ちをかけるように、台風23号が発生。フィリピンに向けて進んでいます。

 気象当局は、一部地域で大雨が降る恐れがあるとして、引き続き警戒を呼び掛けています。

(「グッド!モーニング」2022年11月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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