【岸田政権に追い打ち?】ターゲットは寺田総務相と杉田政務官
山際氏の辞任で打撃を受けた岸田政権に追い打ちとなるのでしょうか。寺田総務相の地元後援会が既に亡くなっている人物を会計責任者として、政治資金収支報告書に記載し、印鑑を押していた事が分かりました。
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26日の国会で、野党のターゲットとなったのは寺田総務相です。
立憲民主党 後藤祐一議員
「『寺田稔竹原後援会』の令和元年と2年の宣誓書は、お亡くなりになっている方の氏名と捺印(なついん)があります。誰が氏名を書いて、捺印されたんですか」
野党が指摘したのは、寺田総務相の地元・広島県にある「寺田稔竹原後援会」が提出した政治資金収支報告書です。「真実に相違ありません」と、会計責任者なる人物の印鑑が押されていますが、この人物は報告書が作られる1年半ほど前に、すでに亡くなっていたことがわかったのです。
勝手に亡くなった人の印鑑を押し、文書を提出する行為は、有印私文書偽造や政治資金規正法に違反する可能性があります。
寺田総務相
「私が代表である管理団体ではなく、事務処理の詳細も承知していません。 きのう夜(質問)通告を受けましたので、今、調べ中です。現時点でまだ、事務処理者は確認できていません」
「詳細はわからない」とした寺田総務相。「この人物が死亡したことは、知っていた」と認めましたが、「自身が管理する政治団体でないため、報告書をチェックする立場にない」と述べたのです。
立憲民主党 後藤祐一議員
「何の責任もないということで、よろしいですか。総務大臣」
寺田総務相
「私自身も収支報告の記載にも関与していませんし、関与すべきでないと思います。そうしたミスが生じたことについては、私としても、おわびをしなければならないと思っています」
寺田総務相は自身の関与は否定しましたが、謝罪しました。今後、団体には「修正をお願いする」としましたが――
立憲民主党 後藤祐一議員
「政治資金規正法を所管する総務大臣として、そんな無責任なことでいいんですか。ご自分のことで、政治資金規正法のルールを変えるのやめてください。これ以上総務大臣の職にあるべきでないと思いますが」
寺田総務相
「ルールは一切変えておりません。今、私が申し上げたことは政治資金規正法の規定通りです」
寺田総務相をめぐる今回の指摘について、地元の有権者は――
地元の有権者
「がっくりしたというか、あんたもかという感じ」
地元の有権者
「情けないですね。ウソじゃろと思いましたけどね」
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そして、総務省にはもう1人追及された人物がいました。総務大臣政務官を務める杉田水脈氏です。
立憲民主党 源馬謙太郎議員
「人の気持ちも考えずに、一般人を誹謗(ひぼう)するようなTwitterに『いいね』をする人、政務官務まるんですか」
杉田水脈政務官
「現在は総務大臣政務官としての立場ですから、そういった個人的なことについては、答弁は差し控えさせていただきたい」
杉田氏は2018年に、ジャーナリストの伊藤詩織さんに対して「枕営業」、「ハニートラップ」などと中傷するSNSの投稿25件に「いいね」を押したとして、10月に東京高裁に55万円の賠償を命じる判決を言い渡されています。
立憲民主党 源馬謙太郎議員
「(相手が)どういう気持ちを受けるか、想像できなかったんですか」
杉田水脈政務官
「繰り返しになりますが、係争中でございますので、そういったことについては答弁差し控えさせていただきたい」
「係争中」と繰り返し、答弁を拒否した杉田氏。
立憲民主党 源馬謙太郎議員
「係争中じゃないことを伺いますが、『#NoHeartNoSNS』ってご存じですか」
野党が質したのは、総務省が行っているSNSなどの誹謗中傷対策への取り組みです。しかし――
杉田水脈政務官
「申し訳ございません。存じ上げません」
立憲民主党 源馬謙太郎議員
「政務官ですよね。大丈夫ですか、知らなくて」
杉田水脈政務官
「すみません。その質問、通告をいただいておりませんので」
杉田氏は自身の裁判について、上告するかどうかを含め検討中としています。
(2022年10月26日放送「news every.」より)
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