【感謝状】“さい銭泥棒”取り押さえた男性「大切な場所を守りたい」
新潟県小千谷市の神社で、さい銭泥棒を取り押さえたとして25日、24歳の男性に感謝状が贈られました。その“勇気ある行動”の裏には、「大切な場所を守りたい」という思いがありました。
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事件が起きたのは9月、新潟県小千谷市に住む黒崎虎太朗さん（24）が友人の女性と神社の近くを歩いていた時のことでした。
黒崎虎太朗さん（24）
「ドンという音ですね。結構、大きな音が聞こえたので、それで行きました。向こうのさい銭（箱）のあたりに、人がうずくまっているのが見えた」
当時、そこには、さい銭箱を倒して中の小銭を拾い集める男がいたといいます。
黒崎虎太朗さん（24）
「見たら一発でわかったので、『だめだよ』という一言をかけた」
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男の逃走を阻止した黒崎さん。“勇気ある行動”の裏には、「大切な場所を守りたい」という思いがありました。
そのワケは、同じく9月、小千谷市で3年ぶりに開催された「片貝まつり」。
「四尺玉」と呼ばれる1つ1メートルを超える“世界最大級の花火玉”が打ち上げられることで有名ですが、その花火玉や打ち上げるための筒が、今回被害にあった浅原神社に奉納されているのです。
地元で生まれ育った黒崎さんも9月、3年ぶりに祭りに参加していました。
祭りに参加した際、黒崎さんは、「神社に花火を奉納して、自分たちの花火をしっかり見てもらえれば」と意気込んでいました。
自分たちにとって“特別な場所”で起こった窃盗事件。黒崎さんは逃げようとした男を取り押さえながら、警察に通報しました。その後、駆け付けた警察により、67歳の男が現行犯逮捕されました。
黒崎虎太朗さん（24）
「ここ（神社）に花火を奉納して、初めて打ち上げることができる。ここはやっぱり神聖な場所ですね」
「一生にあるかないかの経験だと思うので、今後も片貝町だけではなくて、他の場所であっても同じことを考えながら生きていければいいなと」
警察は25日、黒崎さんの行動をたたえ、感謝状を贈りました。警察は「このような状況に遭遇したら、ちゅうちょせず通報してほしい」と呼びかけています。
(2022年10月25日放送「news every.」より)
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