印西市・遺体なき殺人 「妻は事故死」夫が殺害を否認

印西市・遺体なき殺人 「妻は事故死」夫が殺害を否認

おととし、千葉県印西市に住む妻を殺害した罪などに問われている男の初公判が開かれ、男は「妻は事故死した」と主張し、起訴内容を一部否認しました。

　茨城県つくば市の無職・小野陽被告（４８）はおととし３月、千葉県印西市に住む別居中の妻・小野理奈さん（３２）を車の中に連れ込み、首などを刺して殺害した殺人の罪などに問われています。

　きょうの初公判で、小野被告は「妻は事故死しました、私は殺していません」と殺人罪について否認し、弁護側は「理奈さんが車内でカッターナイフを出したため、それを取り上げようとして、もみ合いになり、ナイフが喉に刺さった」などと主張しました。一方、検察側は「小野被告は長男の親権を奪われることを極度に恐れて、殺害を計画した」などと指摘しました。

　小野被告は殺人のほか、死体遺棄の罪などに問われていますが、殺人の罪以外はすべて認めています。この事件では理奈さんの遺体が見つかっておらず、検察側がどのように小野被告の殺害行為を証明するかが裁判の焦点となっています。（18日14:24）

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