全国旅行支援で困った…予約方法の違いでホテル側も『制度適応かどうかわからない』（2022年10月11日）
１０月１１日に始まった１人１泊で最大１万１０００円が割り引きとなる「全国旅行支援」。そんな中で京都市内のビジネスホテルでは早速“問題”も起きていました。
（京都プラザホテル本館・新館 清水洋平支配人）
「電話が鳴りっぱなしという状況です。一番は割引適応だと思って来られた方が適応されないというケース。これが非常にたくさんあるのではないかなと」
実は「京都プラザホテル本館・新館」は予約の７割がインターネットの旅行サイトなどの経由ですが、サイトのシステム構築が間に合っておらず、宿泊客に割り引きが適用されるかどうかがわかっていないといいます。
支配人が知り合いの旅行会社に電話しますが…。
（旅行会社に電話をする清水洋平支配人）
「我々も現場が今混乱しておりまして。主にインターネットサイトからの予約が多いものですから、各サイトに今確認をとっているところなのですが、１件もつながらないんです」
不安の中でチェックインの時間を迎えます。ホテルに直接予約した人にはワクチン接種証明を確認してクーポンを手渡し順調に進んでいきますが、サイト経由の人については…。
（宿泊客）
「ここ直接予約していないので対象にならないと言われました。ＧｏＴｏキャンペーンの時のほうが利用しやすかったです」
「そういうものが始まること自体はツイッターで知っていたのでやればよかったなと後悔しながら…。悔しいですね」
このホテルでは宿泊予約は埋まってきているということですが、手放しでは喜べない状況です。
その京都の観光地「清水寺」周辺では早速、多くの観光客の姿が見られました。
（観光客）
「安くなるのでいいかなと思って狙って来ました」
「あちこち行けるようになったのはうれしいですね。嵐山のほうに行って、まだ紅葉前だったんですけど景色がすごくよかったです」
しかしその嵐山でもトラブルが起こっていました。
（観光客）「え？どこからも乗れないんですか？トロッコ」
（担当者）「そうです、はい…」
（観光客）「え～、ショック…」
名物の「トロッコ列車」がブレーキの不具合で急遽、終日運転取りやめとなりました。
（観光客）
「きょうはトロッコを目指して来ていて、めっちゃショックです」
「楽しみにはしてきたんですけど残念でしたね」
そんな慌ただしい京都で目立ったのは外国人旅行者の姿。１０月１１日からの水際対策の大幅緩和を受けて一気に増えました。その外国人観光客からは次のような声もありました。
（オーストラリアから来た外国人観光客）
「すごく興味深いです。オーストラリアでは政府がマスクをしていなくていいと発表していて、誰もマスクをしていません。日本は外では着けなくていいと発表があるにもかかわらずみんなが自主的に着けています」
本格的な観光復活の中でマスク着用ルールをどうしていくべきか。議論が巻き起こっています。
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