国会　代表質問最終日も旧統一教会問題追及続く　細田衆院議長は“紙説明”で「伝言ゲーム」

国会　代表質問最終日も旧統一教会問題追及続く　細田衆院議長は“紙説明”で「伝言ゲーム」｜TBS NEWS DIG

岸田総理の所信表明演説に対する各党の代表質問はきょうが最終日。旧統一教会問題について追及が続きました。

共産党小池晃書記局長
「安倍氏と旧統一教会についてなんの調査もせずに『組織的関係はなかった』となぜ断じることができるのですか」

岸田総理
「当時のさまざまな情勢におけるご本人の心の問題である上に、本人がお亡くなりになった今、本人は何も釈明、弁明ができないなど十分な調査はできないのではないかと考えております」

岸田総理は、今後は関係を持たないことを徹底すると強調しました。

岸田総理
「この方針順守を徹底し、これを担保するためのチェック体制、これを構築してまいります」

岸田総理はこう強調しますが、「後出し」で次々と関係が明るみになっているのが山際経済再生担当大臣です。

国民民主党舟山康江参院議員
「『資料がなく確認できない』とすっとぼけて、逃げられないとわかると『記憶が蘇ってきた』など、他人事のように追認するその姿勢で大臣が務まるのでしょうか」

山際大志郎経済再生担当大臣
「私としては総合経済対策のとりまとめなどしっかりと取り組んでいくことで、閣僚としての責任を果たしてまいります」

改めて辞任しない意向を示しました。

こうした中、きょう、細田衆院議長が新たな追加説明を行いました。ところが…

立憲民主党泉健太代表
「なぜかご本人の言葉でではなく、伝言ゲームをするということで、それで本当に国民が納得をするのか」

記者
「これから与野党の関係者が細田議長から統一教会に関して追加の説明を聞きます」

きょう、追加の説明を行った細田衆院議長。ただ、その方法に反発の声が広がっています。

まず、議長が公邸で与野党の代表者に文書を示しながら説明。その後、その代表者が国会に戻って報道陣に説明する「伝言ゲーム」のような形がとられたのです。

議長は文書のなかで教会の関連団体の会合にあわせて8回出席し、挨拶したことを認めました。前回の説明では4回だったので「2倍」です。さらに、3つの会合に電報を出したことも新たに認めました。一方で…

「寄付やパーティーの記録を確認する限り、該当するものはない」

政治資金など金銭のやり取りは確認できず、選挙支援の依頼もなかったとしました。

しかし、“派閥の会長”として、所属議員への票の差配をしたかなどの点には触れられていません。

今回の説明に自民党は理解を示しましたが、野党側は…

立憲民主党笠浩史議運筆頭理事
「議長の方から事実関係についてきちんと自らの言葉で、議運の場、記者会見なりでご説明していただかないとなかなか納得できない。国民の皆さんも納得しない」

引き続き、説明責任を求めていく方針です。さらに、与党内からも…

公明党山口那津男代表
「可能な限り、国民の皆さんにきちんと説明をしていただきたい」

議長本人が国民に語る日はくるのでしょうか。

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