米中間選挙まで1か月 “女の戦い”の背後にトランプ氏|TBS NEWS DIG
アメリカの中間選挙まで1か月あまりとなりました。この選挙ではトランプ前大統領の影響力も注目されています。ある女性候補同士の戦いを取材しました。
ミシガン州デトロイト。中間選挙まで40日を切ったこの週末、郊外の町で大規模な集会が開かれていました。
記者
「共和党から知事の座を目指すディクソン候補が姿を見せました。トランプ前大統領の推薦を受けたトランプ派の候補です」
共和党 ディクソン候補
「ミシガンを栄光の時代に戻すのです。我々がこの国を再びリードするのです!」
そのディクソン候補の応援にこの人が登場しました。
トランプ前大統領
「土曜日の夜に、トランプ集会より良いものはないよね?6週間後、ミシガンの人々は投票で過激左派の民主党知事を追い出すぞ!」
トランプ氏が「過激左派」と批判したのは、民主党の現職・ホイットマー知事。一時は、バイデン大統領の副大統領候補にも取りざたされた民主党の注目政治家の1人です。
2期目を目指すホイットマー知事が力を入れているのが「中絶の権利」の問題です。
ミシガン州 ホイットマー知事
「女性の中絶の権利は、49年間認められてきたものです。私の娘たちにはその権利が無くなるなんて、恐ろしいことです」
今年6月、連邦最高裁が女性の中絶の権利を覆す判断を下し、保守派が優勢な州では次々と中絶が事実上禁止されてきています。これには党派を問わず大きな反発が広がっていて、民主党は「中絶の権利」を前面に押し出す選挙戦を展開しているのです。
一方のディクソン候補が訴えるのは教育の立て直し。トランプ氏のような過激な発言は見られませんが…
司会者
「選挙は盗まれたと思いますか?ミシガンだけでなく全米で?」
共和党 ディクソン候補
「ええ、前から言い続けていますが、前大統領は様々な形で攻撃されています。そして様々な形で選挙は操作されたと思います」
情勢調査では、現職のホイットマー知事が大きくリード。ただ、地元の記者はこう話します。
地元記者
「トランプ氏推薦の効果はあると思います。差は少しずつ縮まってきています」
トランプ前大統領
「あらゆる予測を裏切り、ホイットマーと過激な民主党を巨大な共和党の波で押し流そう」
果たしてトランプ氏の推薦は、女性の戦いの行方をどう左右するでしょうか。
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