「節約したくてもできない」10月から6500品目値上げで子育て世帯がピンチ 粉ミルクに文房具、おもちゃまで…さらに手取り減の“壁”も|TBS NEWS DIG #shorts
10月から6500品目以上の商品が値上げされる見込みです。これまでにも多くの品物の価格が高騰していて、ほぼ全ての世帯で家計への影響を感じていると言っても過言ではないなか、特に深刻なのが「子育て世帯」の負担です。
■粉ミルクにおもちゃまで…値上げ続きで子育て世帯に影響が
山内あゆキャスター:
10月1日から6500品目もの商品が値上げされる見込みですが、特に子育て世帯には大きな影響が出そうです。
赤ちゃんのいる家庭の場合、既に紙オムツは値上がりしていますが、10月からは粉ミルクも値上がりします。
【粉ミルク】
「雪印メグミルク」缶・スティック 5.3~5.7%ほど値上げ
「雪印ビーンスターク」フォローアップミルクなど 4.8~7.0%ほど値上げ
小学校や中学校に通う子どもがいる世帯が気になる文房具や、おもちゃも値上がりします。
【文房具】
「トンボ鉛筆」ゴム付き鉛筆など 6%~25%値上げ
「ぺんてる」色えんぴつ15色セット 132円の値上げ
【おもちゃ】
「バンダイナムコ」ソフビシリーズ(ウルトラヒーローシリーズ、ウルトラ怪獣シリーズ、それいけ!アンパンマン大集合!ほかほかピープー)
660円を770円に値上げ
子どもにとってはこの100円はとても大きいと思います。それから、家族での外食もです。
【マクドナルド】(9日30日から)
マックフライポテト・エビフィレオなど約6割の商品 10円~30円の値上げ
【スシロー】
これまで1皿110円~でしたが、1皿120円~となります。
こうした値上げについて、経済アナリストの森永康平氏は「子どもにかけるお金は極力“ケチれない”。学校・習い事などで買わなくてはいけない物もあり、節約したくてもできない厳しさがある」としています。
ホラン千秋キャスター:
あらゆるものが値上げして、しかもここで終わりではないというところが先が見えない、つらいですよね。
経済アナリスト 森永康平氏:
そうですね。しかも自分1人の生活だったら節約しようかなと乗り越えられるかもしれないですが、子どもがいたりすると栄養価とか考えながらおなかいっぱい食べさせてあげたいと思いますし、習い事もなるべくやらせてあげたいというのもあります。そうすると、子育て世帯は上手く節約して乗り切りましょうというのは厳しいかと思います。
■最低賃金引き上げも…確認すべき“年収の壁”とは
山内キャスター:
一方で、10月から最低賃金が上がります。
▼東京では1072円(31円↑)、▼神奈川では1071円(31円↑)で1070円台になるのは過去最高ということです。▼埼玉でも987円(31円↑)、▼千葉でも984円(31円↑)になります。
賃金も上がるのなら働きに出ようかなと思う方もいるかもしれません。街の方に聞きました。
ーー値上がりが続く中で仕事の復帰の時期を早めるか?
30代母親(子どもが3歳と1歳)
「特に考えてないです。タイミングが合えば。(子ども用品は)必要な物なので、値上がりしてもしなくても買うので、もう仕方ない」
30代母親(子どもが2歳)
「今保育園に預けてないのなかなか身動きがとりづらいんですけど、在宅でできる(仕事)とかあったらいいなって。好きなものも買いたいし、そのためにお金が必要だから、ちょっとでも足しになったらいいなと思う」
30代母親(子どもが4歳と1歳)
「ゆくゆくは習い事とかにもお金がかかるので(働くことを)考えないといけないかなと思う。私はパートかなと思ってます。融通が利くし、子どもとの時間が作りやすいので」
■収入を増やすため…どう働く?
山内キャスター:
パートやアルバイトを始めようと考えている方、10月から色々と制度が変わるので注意が必要です。ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんに聞きました。
【モデルケース】
『会社員の35歳の夫は額面で年収400万円、小学1年生の子どもが1人。神奈川県在住で35歳の奥様は夫の扶養に入っているが、10月からは時給1100円の店でパートをすることにした。』
では一体どのような家計になっていくのでしょうか。
(1)年収105万円
週4日5時間×12か月(年収105万円)
▼雇用保険:5250円
▼所得税:700円
▼住民税:1万600円
▼手取り月平均:約8万6120円(年間103万3450円)
例えば、週4日5時間のシフトに入りました。これで1年間働くと年収は105万円になります。この105万円が1つのポイント。ただ、ここから雇用保険、所得税、住民税が引かれるので、月の家計にすると手取りは8万6120円です。月8万円増えるというのはとても嬉しいことですよね。
ただ、この年収105万円からたった1万円多くなっただけで、大きく差が出ます。それが“年収106万円の壁”です。この1万円の差、時間にすると毎月1時間だけ多くシフトに入ることになります。そうなると雇用保険、所得税、住民税までは同じようにかかりますが、健康保険と厚生年金を支払う必要性が出てきます。
(2)年収106万円
週…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220930-6043476)
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