【“滋賀のラピュタ”に柵】立ち入り禁止エリアに無断侵入が相次ぎ…苦渋の決断
その幻想的な姿から“滋賀のラピュタ”と呼ばれる鉱山の跡地が、人気を集めています。しかし、立ち入り禁止の場所に無断侵入する人が相次ぎ、過去には転落事故も起きているといいます。このため、地元では「柵を設置する」という苦渋の選択を迫られました。
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滋賀県の長浜駅から車で約40分のところにある鉱山の跡地。木々に囲まれたこの場所は、スタジオジブリ作品の「天空の城ラピュタ」に雰囲気が似ていることから、SNSなどで“滋賀のラピュタ”と呼ばれています。
今では生い茂る草木に覆われ、壁や柱のいたるところにヒビが入り、かつて栄えていた面影はありません。
この鉱山は1910年に操業が始まり、銅などを採掘していました。最盛期には集落ができ、労働者やその家族など約1500人が暮らしていたといいます。
57年前に閉山したこの鉱山は、半世紀以上がたった今――“SNS映え”するとして、休日には1日100人以上が訪れ、ツアーも組まれるほどの人気ぶりです。
三重から来た人
「ここらへんから上向いて、(写真を)2枚くらい(撮った)。天気がいいので、よく撮れてますね」
滋賀県内から来た人
「映画に出てくるような建物が残っているんですね」
しかし――
ツアーガイドをつとめる「もりのもり」 北山勇夫代表
「『立ち入り禁止ですよ』と看板は取り付けたりはしているんですけど、やっぱりこれを乗り越えてしまわれたり」
立ち入り禁止のエリアに無断で侵入する人が、あとをたたないというのです。無断侵入を見たという地元の登山客は――
地元の登山客
「人気のキャラクター、なんかかわいい格好をしたりとか、そことかそこら辺(の建造物の高い所にいた)。(普通は)のぼりませんよね、そんな所」
過去には、転落事故も起きているといいます。
ツアーガイドをつとめる「もりのもり」 北山勇夫代表
「3~4年前くらいなんですけど入られた方がいて、ケガをされて救急車を呼ぶというような」
建物も老朽化し危険なため、侵入防止用の柵を設置するという苦渋の決断をしました。
ツアーガイドをつとめる「もりのもり」 北山勇夫代表
「(年内には)この前に(高さ)1メートル60センチくらいのフェンスを設置する予定になっています」
危険度の高い「坑道入り口」付近には、すでに柵が取り付けられています。
ツアーガイドをつとめる「もりのもり」 北山勇夫代表
「左上がクラック(ヒビ)が入っていて、いつ落ちてもおかしくない場所になりますので…」
地元住民などからは「景観が崩れる」との声もありますが、安全対策のために必要な措置だということです。
(2022年9月29日放送「news every.」より)
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