“ロシア編入”住民投票最終日迎える 占領下の市長「偽物であり茶番だ」 ウクライナ｜TBS NEWS DIG
ウクライナ東部と南部の親ロシア派支配地域で、ロシア編入に向け強行されている住民投票は27日に最終日を迎え、翌日までに結果が発表される見通しです。
ウクライナ東部と南部の4つの州の親ロシア派支配地域で、23日から行われている「ロシアへの編入を問う住民投票」。
国営ロシア通信によりますと、親ロシア派は26日までの投票率が東部2州で80％以上、南部2州で60％以上にのぼったと主張しています。投票は27日最終日を迎え、暫定結果は翌28日までに発表されるということで、国営メディアは結果を受け、30日に編入の手続きが行われる可能性があると報じています。
ロシアの占領下にあるザポリージャ州メリトポリの市長は、メディアに対し「“住民投票”は偽物であり茶番だ」と批判しました。
ザポリージャ州 メリトポリ市長
「ドネツク州やルハンシク州では（ロシア軍への動員のために）市民が連れ去られている。これが住民投票後の占領地で、彼らがやろうとしていることだ」
市長はロシア側が住民投票後、ウクライナ人男性を戦闘に動員する計画を立てていると非難し、市民に国外脱出を呼び掛けました。
こうした中、北東部ハルキウ州のロシア国境近くで新たに、集団の埋葬地とみられる場所が発見されました。AFP通信によるとこの場所は、元々は養鶏場でロシア軍が占領していましたが、今月に入りウクライナ側が奪還していました。100人近い遺体が埋まっているとみられるということで、現地当局は地雷などの撤去作業後、遺体の身元などを詳しく調べる方針です。
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