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【TikTok】「5分の1」に誤情報……“フェイク”見破る3つのワザ
若い世代が多く利用するTikTokで英語で検索すると、自動表示される動画の約20%に、誤った情報が含まれているという調査結果が発表されました。フェイクを見破るのは大人でも難しいですが、どうすればいいのか。専門家に3つのポイントを聞きました。
■「中絶は危険か」など検索で誤情報
有働由美子キャスター
「総務省によると、日本の10代の62.4%が利用しているというTikTok。そのワード検索で自動的に表示される動画の約5分の1に誤った情報が含まれていたという、心配になる調査結果がアメリカで発表されました」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「TikTokで英語で検索された『中絶は危険か』『COVIDワクチンの真実』など27のワードに関し、ネット上のニュースの信頼度を分析する民間企業が調べたところ、上位20位に表示されたコンテンツのうち、19.4%に誤った情報や誤解を招く主張が含まれていました」
「例えば『mRNAワクチン』を検索すると、『子供の体に毒性のあるスパイクタンパク質を作らせる』『子供の臓器に永久にダメージを与える』など、上位10のうち5つが、虚偽の主張を含む動画だったということです」
有働キャスター
「何の気なしに見るだけに、その動画の半数がフェイクというのは怖いですね」
■大前提は「情報を鵜呑みにしない」
小栗委員
「どう見分けると良いのでしょうか。フェイクニュースに詳しい国際大学の山口真一准教授は、大前提として情報を鵜呑みにしないとした上で、見破るワザを3つ挙げています」
「発信者がインフルエンサーだとしても、正しいことを言っているとは限らないと思うこと。専門家や報道機関など、他の情報源も確認すること。自分が共感したり、怒りを覚えたりした時ほど、すぐに信じずに一度立ち止まってみること。この3つが大事といいます」
有働キャスター
「確かに、これは陥りがちですよね」
小栗委員
「若い人に限らず、フェイクニュースを1度信じてしまうと抜け出すのはなかなか難しく、本当に正しい情報を受け入れられなくなってしまうと、山口准教授は指摘しています」
「TikTokの広報担当者は『ガイドラインで有害な誤った情報は認めないと明確にしていて、動画は削除する』と話しています。
■「フェイク」子どもへの対応は?
有働キャスター
「フェイクニュースに対して心がけていることはありますか?」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「誰が何をもとに発信しているのかは、まず考えます。ちょっとでも気になったら深掘りしてみたり、友人に聞いてみたりして、いったん自分から発信しないようにしています」
有働キャスター
「ただ、どう見極めるか、特に子供たちには難しいのではないでしょうか?」
廣瀬さん
「そうですね。僕も子どもがいて、いろいろ調べてくれるのは嬉しいですが、ネットリテラシーを完璧にもつことは難しいと思います。だからこそ、情報を鵜呑みにするのではなく、実際に見聞きする習慣をつけて、ネットの特性をしっかり学んでほしいなと思います」
有働キャスター
「デマやウソが広がるスピードは事実の6倍、という研究があります。大人でも見破るのは難しいので、急に広まったバズっている話ほど、誰が言っているのか、出所はきちんとしているのか、立ち止まって確かめていきましょう」
(2022年9月15日放送「news zero」より)
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