鈴木大臣が“禁じ手”為替介入に初言及「必要な対応の中身は…必要な対応」|TBS NEWS DIG
きょうも円相場は一時1ドル=145円間近に迫るなど、24年ぶりの円安水準が続いています。これに対し鈴木財務大臣が初めて為替介入に言及し、市場の緊張は高まっています。
鈴木財務大臣。きょう、一歩踏み込みました。
鈴木俊一財務大臣
「あらゆる手段を排除せずに、対応していかなければいけない。(Q.介入を含むのか?)あらゆる手段であり、そう考えていい」
これまでは・・・
鈴木俊一財務大臣
「“必要な対応”の中身を問われれば、必要な対応は、必要な対応ということです」
具体的な発言を避けてきましたが、初めて「為替介入」について言及したのです。為替介入とは、円安阻止のため日本政府が持つ大量のドルを売って円を買うこと。為替市場に手を突っ込むいわば“禁じ手”です。それでも踏み込んだのは…
記者
「アメリカの消費者物価指数が発表されました。早い。一気に2円近く進みました、円安が」
昨夜、わずか数分で2円近く円安にふれたのです。きっかけはアメリカの消費者物価指数です。伸び率が市場の予想を上回り、中央銀行にあたるFRBが金融引き締めを加速するとの見方が広がったのです。けさには再び、一時1ドル=144円90銭台をつけるなど、145円が間近となっていました。
為替介入への動きは日銀でも…
銀行の幹部
「日銀からレートチェックがはいった」
「レートチェック」とは、銀行のディーラーなどに為替水準を尋ねること。介入の準備だとされていて、円安をけん制したものとみられます。
外為どっとコム総合研究所 神田卓也調査部長
「円高がかなり大幅に進んだとき(10年前)それを止めるために、介入だったり、口先介入だったり、レートチェックだったりとの経験があるが、ここ10年ほどはなかった。マーケットの方も、日本政府・日銀の実弾介入を警戒している節がある」
来週には日米の金融政策を決める会合があり、市場の緊張はまだ続きそうです。
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