『ホテルの中にホテル』星野リゾートが新発表 売りは“先進的な幼児教育を体験可能”（2022年9月14日）
９月１４日、高級旅館「星のや」などを展開する星野リゾートが、大阪に新たに２つのホテルの開業を発表しました。
政府は、新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、今年１０月にも１日当たりの入国者の上限撤廃・ビザ取得の免除・個人旅行の受け入れの解禁を検討するなど、観光需要を喚起して経済の立て直しを進める姿勢を示しています。
そんな中、星野リゾートの星野佳路代表が９月１４日に大阪で記者会見を開き、大阪の都市部に西日本初進出となるホテルブランド「リゾナーレ」を開業することを発表。その意気込みを語りました。
（星野リゾート 星野佳路代表）
「今回のコラボレーションホテルというのは、非常に業界でも新しい取り組みなんですね。非常に大事なプロジェクトだと思っています」
星野リゾートといえば、全国の景勝地などにそれぞれの土地の風情を生かした高級旅館「星のや」や「界」などを展開してきましたが、今回西日本に初めてできるのは「リゾナーレ」というブランド。北海道のトマムや熱海などその地域ならではの体験ができるなど、豊富なアクティビティが人気のファミリー層をターゲットにしたホテルブランドです。
しかし今回大阪にできるホテルは少し変わっていて、新たに開業する『リゾナーレ大阪』は、『ハイアットリージェンシー大阪』の中にできるコラボホテルだということです。
２８階建てのハイアットリージェンシー大阪。リゾナーレ大阪は、この中の２３階・２４階・２６階の３つのフロア６４室と、最上階の約半分にあたる“アトリエ”の部分のみ。レストランや屋上のプールなどはハイアットと共用するということですが、こだわりはアトリエだといいます。それは“創造力を遊びこむ”をコンセプトに、日本最大級の広さのアトリエでイタリアの「レッジョ・エミリア・アプローチ」という先進的な幼児教育を子どもたちが体験できるというものです。
（星野リゾート・リゾナーレ大阪 福本博隆総支配人）
「この建物の最上階に設置いたしまして、子どもたちの創造力を育みます」
開業準備が進むホテルでは取材した日、アトリエに備える工作の材料やレイアウトについての打ち合わせが行われていました。今は子どもたちの可能性を広げ好奇心を掻き立てる空間づくりの真っ最中。ホテルに滞在しながら子どもたちの豊かな想像力を育む“教育”を売りに差別化を図ります。
（星野リゾート・リゾナーレ大阪 福本博隆総支配人）
「子どもたちがやりたい興味を持った活動を、（ホテル）滞在中ずっとやり続けられる。自分の思う存分、表現ができるというのはすごくポイントになると思う」
客室料金は１泊１室１万８０００円（税込み）～で、アトリエの体験は別に１万５０００円／日。開業は今年１２月１６日の予定です。
また関西空港の対岸のりんくうタウン駅からすぐの場所に“寝るだけでは終わらないテンションを上げる都市ホテル”ＯＭＯシリーズのホテルを年明けにオープンさせる計画についても発表しました。
（星野リゾート 星野佳路代表）
「今こそ大阪の魅力を世界に発信すべく切磋琢磨しながら協力して、世界のインバウンドマーケット、そして日本中から国内市場にアピールしていく努力が必要なんじゃないかな」
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