【高槻市54歳女性“殺害”】「殺し屋を紹介してほしい」養子縁組“直後”元同僚に相談か │ 【気ままに】ニュース速報

【高槻市54歳女性“殺害”】「殺し屋を紹介してほしい」養子縁組“直後”元同僚に相談か

「殺し屋の知り合いがいたら紹介してほしい」。養子縁組した資産家の女性を殺害した疑いで逮捕された男が、養子縁組の直後、元職場の同僚にこのように話していたことが新たにわかりました。当初から犯行を計画していた可能性が浮上しています。

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殺人や詐欺未遂などの疑いで再逮捕された、外資系保険会社の元社員、高井凜容疑者（28）。送検の際には、マスクを目元まで上げて手で押さえ、顔を隠す様子も見られました。去年7月、大阪・高槻市の住宅で、養子縁組している高井直子さん（当時54）を溺れさせて殺害したなどの疑いがもたれています。

逮捕前のことし3月に、高井凜容疑者を直撃した際には…

――高井直子さんと養子関係にあった？

高井凜容疑者（28）
「え？」

――高井直子さんと養子関係にあったのは事実ですか？

高井容疑者
「…」

多額の生命保険金や遺産を狙ったとみられる今回の事件。29日、新たに直子さんと養子縁組した当初から、犯行を計画していた可能性があることがわかりました。

2020年2月と9月、保険外交員だった高井容疑者は、顧客だった直子さんと生命保険の契約を結びました（2月に約1億円の生命保険、9月に約5000万円の生命保険）。5か月後の去年2月には、直子さんと養子縁組します。しかしその直後、高井容疑者は元職場の同僚に対し、「殺し屋の知り合いがいたら紹介してほしい」と“殺し屋”の紹介を頼んでいたというのです。

さらに、事件前に高井容疑者は、「金に困っている」と周囲に話し、預貯金が少なくなっていたといいます。

一方、事件後にはSNSに高級車の写真を載せるなど、一転して優雅な暮らしぶりがうかがえる投稿をしていました。

直子さんが死亡した後、高井容疑者が受け取った遺産は約1億円。受取人になっていた生命保険金（支払いは停止）の額は、1億5000万円に上ります。

また、逮捕前の任意聴取で、「事件当日、大阪には行っていない」と説明していた高井容疑者ですが、去年7月の事件当日、大阪の現場付近の防犯カメラには、よく似た人物が映っていました。左手に刃物のようなものを持っているのが確認できるほか、周りから見えないようにするためか、体で隠すようにして歩く姿も見られました。

自宅の浴槽で発見された直子さんの遺体には、右手首に結束バンド、左手首に圧迫されたような痕がありましたが、刃物でつけられたようなキズはありませんでした。

警察は、犯行の際、直子さんを脅すために刃物を持っていた可能性もあるとみて調べています。

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“用意周到さ”は他にもありました。

事件当日の防犯カメラには、朝、東京都内の高井容疑者の自宅から、よく似た人物が女装姿で外出する様子や、高井容疑者が複数回、服装を変えながら、東京と大阪を往復する様子が映っていました。

しかし、自分のスマートフォンは都内の自宅に置いたまま、直子さんの家へ向かったとみられることが新たにわかりました。スマホの位置情報から足取りが明らかになるのを避けるため、意図的に自宅に置いていったとみられます。

逮捕前の任意の調べに対し高井容疑者は、「ずっと家にいた。大阪には行っていない」と話していました。しかし逮捕前の、ことし3月の取材に対しては質問に答えませんでした。

――事件のことで心あたりは

高井凜容疑者
「…」

――もし関係ないならないってことを伝えたいんです、どうでしょうか

高井凜容疑者
「…」

高井容疑者は逮捕後の取り調べにも黙秘を続けています。
(2022年8月29日放送「news zero」より）