【改造内閣が発足】自民党幹部「“統一教会”との関係性は4段階ある」

【改造内閣が発足】自民党幹部「“統一教会”との関係性は4段階ある」

【改造内閣が発足】自民党幹部「“統一教会”との関係性は4段階ある」

10日発足の改造内閣では、“統一教会”との関係を認めている新閣僚がいる一方、外れた人もいます。「教団との関係は4段階くらいある」という自民党幹部の見立てに沿うと、1つの線引きがあるように見えます。教団との関係をめぐっては、自民党支持者も説明責任を果たすよう求めています。

 ◇◇◇
■「関係」認めた新閣僚6人の顔ぶれ
有働由美子キャスター
「今回の改造内閣で、いわゆる“統一教会”との関係を認めた新閣僚は6人います。『関連団体に会費を支払った』『イベントに出席した』などの理由です」

「一方で、教団側から選挙で支援を受けたなどと認めていて、今回外れたのは7人います。この外れた人と入閣した人の間の線引きは、何でしょうか?」

■教団との関係性「4段階」の中身
小栗泉・日本テレビ解説委員
「ある自民党幹部は『教団との関係性について4段階くらいあると思っている。1段階目は祝電を送るくらい、次は会合に出るくらい。その先はいわゆる“統一教会”だとしっかり分かった上で会合に出る、4段階目は組織的に支援を受ける』という考えを示しています」

「これに沿って見ると、2段階目と3段階目の間、つまり相手がいわゆる“統一教会”であると明確に認識した上での付き合いだったと認めざるを得ないものかどうか、というところに、1つのラインがあるようにも見えます」

■辻さんが指摘…「説明しない理由付け」
小栗委員
「ただ、岸田首相は周辺に対し『過去のことをいつまでも暴露合戦していても収拾がつかない。とにかく何かあったら、きちんと説明する。今後は付き合わない。そういった形にしてもらう』と話しているということです」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「岸田さんの『収拾がつかない』というのは、説明を果たさない理由付けのように聞こえました。調査も説明も足りていないから、暴露合戦になっているのではないかなと思いました」

「『今後は付き合わない』とも言っていますが、まずはこれまでの問題を、議員1人1人への調査はもちろん、自民党として第三者も入れてしっかりと調査をした上での説明責任を果たさないと、なかなか国民の信頼を取り戻すのは難しいのではないかと思います」

■「説明責任果たしていない」82%
有働キャスター
「説明責任ですよね」

小栗委員
「NNNと読売新聞が8月5~7日に行った世論調査(全国有権者に電話、計1035人が回答)でも、政党や国会議員が、いわゆる“統一教会”とのつながりについて『説明責任を果たしているとは思わない』と答えた人が、自民党支持者に限ってみても82%に上りました」

「岸田首相は10日夜の会見で、内閣改造を行った理由について『有事に対応し、政策を実行に移すため』と強調しました」

「実際、新型コロナウイルスの急速な再拡大、相次ぐ物価高、緊迫する国際情勢など、私たちを取り巻く課題は待ったなしです。これを解決するためにも、政権の足元の揺れがこれ以上広がらないよう、しっかり説明してほしいものです」

有働キャスター
「ぼかしたり、曖昧にされたりすると『何か隠してるんじゃないか』と余計に疑念が湧いてしまいますので、洗いざらい説明するなら今しかないと思います」
(2022年8月10日放送「news zero」より)

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