若田宇宙飛行士 5回目の宇宙滞在へ出発前に抱負語る ｜TBS NEWS DIG
JAXA・宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士・若田光一さん（58）が、9月以降に予定されている日本人最多5回目となるISS=国際宇宙ステーションでの宇宙滞在に向け意気込みを語りました。
若田さんはまず、「このような貴重な機会で飛行させていただくことに感謝しています」「国際宇宙ステーションというのは、月・火星探査に向けて技術実証の場として非常に重要ですので、そういう点にも留意して、私もISSの長期滞在に臨みたいなと思っています」と述べました。
技術実証としては、火星や月の重力を作ることができる遠心加速器を使って、月面車で使われる潤滑オイルが月面の6分の1Gの重力ではどういう挙動をするかのデータを集める予定で、若田さんは「実際に月面車に技術的に反映できるのではないか」との期待を表明しました。
若田さんの宇宙滞在は5回目で、日本人としては最多となりますが、これについて若田さんは「毎回、このミッションが集大成だと思ってやってきましたので、そういう意味では同じ気持ちで新鮮なところと、それから自分に対する新たな挑戦、そういう気持ちとしては、これまでと変わらないのかなと思うんですけど、やはり宇宙飛行経験者として一緒に飛ぶ仲間、特にルーキーの仲間をきちっと支えてあげなければいけないっていう、そういう気持ちを持ってミッションに臨みたい」と話しました。
若田さんは9月以降に、アメリカ・スペースX社の宇宙船「クルードラゴン」でアメリカとロシアの宇宙飛行士とともにISS・国際宇宙ステーションへ向かい、およそ半年間滞在する予定ですが、宇宙でのロシアとの協力関係が維持されたことについては、「国際協力の重要性を多くの方に感じていただけるのではないか」「そういう意味でISSでの成果をきちんと出していくということが我々に求められると思う」と話しました。
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