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【需要増加】マグロ巡る国際会議が閉幕 去年は“増枠”も価格高騰続く
日本が世界有数の消費量となってるマグロを巡る国際会議が14日、閉幕しました。去年は日本の主張が通り、「漁獲枠」が15%増枠されましたが、マグロの高騰は続いています。
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東京の「食の台所」豊洲市場で、最も活気づくのは、やはり早朝から行われるマグロの競りです。日本のみならず、世界中から集められたマグロが次々と競り落とされていきました。
その豊洲市場からマグロを仕入れている東京・日本橋の居酒屋で、“目玉”のイベントは、“コロナ禍”で一時、中止していた「マグロの解体ショー」です。
おさかな本舗 たいこ茶屋・嵯峨完大将
「最高級のいいマグロをきょう、仕入れてまいりました~!」
「6000、6000円」
自分のお好みの部位を、競り落とすことができるとあって、お客さんも大満足です。この日解体されていたのは、ミナミマグロでしたが、冬には“マグロの王様”クロマグロも仕入れるということです。
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そのクロマグロを巡り、日本を含む各国の「漁獲枠」などを話し合うオンライン形式の国際会議が14日、閉幕しました。去年は日本の主張が通り、「漁獲枠」が15%増枠されましたが、今年は議題に上がりませんでした。
実は、クロマグロの資源量は前倒しで回復していて、2024年には今の目標を達成する見通しとなりました。そのため、2年後以降の「増枠」を見据えて、新たな「資源管理目標」の設定方法などが話し合われたのです。
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とはいえ一番の関心は、こうした会議の結果がいつ、どのように価格に反映されるのかです。去年、「増枠」となった際には――
おさかな本舗 たいこ茶屋・嵯峨完大将(去年12月)
「枠が拡大されれば、それだけマグロの値も安定してきますから、大歓迎です」
しかし、13日、改めて“増枠の恩恵”があったのか聞いてみると――
おさかな本舗 たいこ茶屋・嵯峨完大将
「高いから、クロマグロは。全然、値が下がんない」
会議が行われた去年12月以降、国産クロマグロの市場価格はほぼ横ばいとなっています。輸入のクロマグロの価格は、一時下がりましたが、再び上昇しています。理由のひとつが、制限の緩和に伴う、急激な需要の拡大です。
おさかな本舗 たいこ茶屋・嵯峨完大将
「まん延防止措置があけて、普通の営業形態に戻ったときから、価格がどんどん、どんどん上がってきましたね。今でも、まだ上がっています」
影響は食卓にも及んでいて、刺身などのマグロの小売価格は去年6月には100グラム436円でしたが、今年の6月中旬には532円に上がりました。この1年で、100円ほども上がっているのです。
さらに、“マグロを扱うプロ”豊洲市場の仲卸は、円安の影響もあるといいます。
大元商店 横田繁夫代表取締役
「直近で言うと為替。欧米とか中国とか世界各国で、魚を食べる習慣が増えていますので、買い負けちゃっている現状が、寂しいですけどあります」
漁獲枠が拡大されても、様々な要因からマグロの価格高騰が続いています。
(2022年7月14日放送「news every.」より)
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