KDDI障害 最大3915万回線に影響 連絡取れず…エアコン設置に遅れも(2022年7月3日)
KDDIの社長は最大でおよそ3915万回線に影響が及んでいると会見で明らかにしました。個人のスマートフォンから人気アーティストのコンサートまで、幅広い分野に影響が広がっています。
auショップでは3日も店員が開店直後から対応に追われていました。
ショップを訪れた客：「うち固定電話も皆ここだから固定電話も掛けられなくて。それで今、公衆電話も近くにないじゃない？友達のところに掛けないといけなくて」
2日未明に発生したKDDIの通信障害は3日も続き、朝に社長が陳謝しました。
KDDI・高橋誠社長：「影響エリアを全国、そして影響回線数の合計は最大で約3915万回線となります」
影響は物流や生活など広い範囲に及んでいます。連日の猛暑で大忙しのエアコン設置業者。
エアコン設置業者：「つながらないですね。お客様の家まで行こうとしたが、電波のつながりが悪くて」「（Q.KDDIの？）そうですね」
客と連絡が取れず、訪問する住所の詳細が分からないといいます。
探すこと30分。予定時刻からは遅れてしまいましたが、近所の人に家を教えてもらい無事設置することができました。
金子総務大臣：「特にコロナや熱中症リスクが高まっており、かつ、台風4号が沖縄県や鹿児島県奄美地方に接近しつつあるタイミングであるにもかかわらず、国民の生命、財産を守るための消防、救急などの緊急通報に支障が生じたことには、総務省として事態を深刻に受け止めております」
総務省は今回の通信障害は電気通信事業法の「重大な事故」に該当するという認識で、今後、KDDIから正式な報告を受けたうえで行政指導を行うか判断する方針です。
復旧作業について現在、KDDIは西日本エリアについては作業を終了したとしています。
一方、東日本エリアについては通信障害の復旧作業は午後5時半をめどに終了する予定となっています。
ただ、現時点で全面復旧には至っていません。
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