【感染と暑さ対策】各地で続く“危険な暑さ”…「通行人のマスク着用率」は? AIが解析
今年初の熱中症警戒アラートが発表された東京では、6日連続で猛暑日を記録しました。屋外でのマスク着用について、どうしたら良いか迷う声が、街の人から多く聞かれました。こうした中、日本テレビが開発したAIで、通行人のマスク着用率を解析しました。
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今年初の熱中症警戒アラートが発表された東京では、6日連続で猛暑日となる最高気温36.4℃を記録しました。
ちょっとそこまでの買い物もためらわれるような危険な暑さで、利用者が増えているというのが、生鮮食品から雑貨までおうちに届けてくれる宅配スーパーです。
宅配スーパーOniGO 上田大輔さん
「冷やし中華に使用するキュウリやトマトが、皆様によく買っていただいてます」
そのため、配達員は炎天下の中フル稼働し、帽子や水分補給などの熱中症対策をしながら、自転車で配達していきます。その対策で悩ましいのが、マスクの着用です。
配達員
「コロナを気にされてる方もいるので、対面でお渡しする時は、必ずマスクしています」
配達員は、接客時以外で周りに人がいない時にマスクをずらすなど、工夫をしていました。
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街の人にも、屋外でのマスク着用について聞いてみると――
20代
「落ち着いてきたけど、まだかな」
感染対策でつけたままの人がいる一方――
20代
「マスクは、もう外ではつけられないかな」
20代
「人のいないところで、外すようになってきているかな。暑いし、息がしづらいというので、熱中症になるなという心配がある」
熱中症対策で外すとの声が聞かれました。政府も「屋外で周りと距離がとれる場合などは、着用の必要はない」との見解を示しています。
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実際、街では、どれくらいの人がマスクを外しているのでしょうか。
既に35℃を超えていた30日午前11時ごろの東京都心で、通行人のマスクの着用率を日本テレビが開発したAIで解析しました。すると、約10分で行き交った人の87.1%が着用しているという結果になりました。
この暑さの中でも、まだマスクをする人が多い中、懸念されるのが「熱中症」です。東京消防庁管内で熱中症の疑いで救急搬送された人は、30日午後3時時点で105人になりました。
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発熱外来を設けるクリニックでも、熱中症疑いの患者が増加しているといいます。
東京ビジネスクリニック ペリエ千葉エキナカ 柳本蔵人院長
「熱中症も軽症の場合には、コロナの初期の症状とかなり似通っておりますので、発熱外来を通さないで患者さんを診るっていうことが、結構難しかったりします」
熱中症疑いの患者でも、新型コロナウイルスの検査を行いながら診察するため、現場の負担が増えているといいます。
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こうした中、新型コロナへの警戒感も高まっています。30日、東京都のモニタリング会議では、感染者数の増加比が2週連続で100%を上回っている状況などから、感染状況についての警戒レベルを1段階引き上げました。
国立国際医療研究センター 国際感染症センター長 大曲貴夫医師
「(増加比が)前回が110.1%。今回137.7%と、2週間連続して100%を上回って上昇しております。感染が再拡大しております」
また、マスクについても、大曲氏は次のように述べました。
大曲貴夫医師
「熱中症防止の観点から、屋外では一律にマスクを着用する必要はないものの、人との距離を2メートル以上確保ができず、会話をするような場合には、マスクの着用が推奨されます」
マスクを外す選択肢もあることを踏まえながら、暑さと感染対策の両方が必要な夏となりそうです。
(2022年6月30日放送「news every.」より)
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