【何が】給与未払いでストライキ 学校法人に“立ち入り調査”も

【何が】給与未払いでストライキ 学校法人に“立ち入り調査”も

【何が】給与未払いでストライキ 学校法人に“立ち入り調査”も

24日、静岡県にある学校法人で初めて、理事長立ち合いのもと、県による立ち入り調査が行われました。

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静岡県にある、私立和歌山南陵高校を運営する学校法人に、24日、法律に基づく立ち入り調査が初めて行われました。これまで姿を現さなかった、小野和利理事長も立ち入り調査に姿を見せました。真相を解明することはできるのでしょうか。

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和歌山県にある南陵高校では、先月11日、教職員23人がストライキを実施しました。その理由は、給与の未払いや、天引きされた住民税などが国に支払われていないことが発覚したからです。

元副校長(16日)
「先生たちに『もっと怒ってよいんだよ』と」

ストライキを主導したとされる副校長だった男性は今月3日、何の前触れもなく突然、懲戒解雇されました。男性は「解雇は見せしめではないか」として先週、小野理事長と学校を相手取り民事裁判を起こしました。

元副校長
「現場では声も上げられない、行動も起こせない。こういう理由で解雇されてたまるかと思いました」

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南陵高校は6年前に設立されました。先月時点の生徒数は165人で、野球やバレーボールなど、各スポーツに携わるコーチを集め、アスリートの卵を育てようと、うたっています。

全国から生徒が集まり、寮生活が行われていますが、そこでもトラブルが起きていました。

学校に通う生徒は――

生徒
「(部屋に)シロアリとか、見たことない虫とかいっぱい出てきました。トイレも詰まるし、この前はガスが止まった時もあった」

ガスの支払いも未納で、風呂や食事の用意もままならない状態だったといいます。

生徒
「菓子パン1個。もうちょっと、パンやったら2個とかにしてほしいなって」

生徒の保護者にも話を聞きました。

保護者
「クラスは倉庫みたいで冷暖房なし」

さらに、授業料など学校運営費の使い道が不透明だと指摘しました。修学旅行の積立金も、当初は海外旅行を想定していましたが、新型コロナウイルスの影響で和歌山県内に変更となり、その差額は、半年たった今も返還されていません。保護者会や説明会も行われなかったといいます。

保護者
「すべてのお金の流れ、通常、公立高校であれば、どれだけ使ったか明細出ますよね。そういうのがないので、不信感でしかないです」

また、「野球部の総監督だった小野理事長にパワハラをされた」と訴えている元キャプテンが、損害賠償を求め学校側を提訴しています。

和歌山県はこれまで南陵高校に対し、10回以上、指導を行い、「改善する」という誓約書まで結んでいるとしていますが、それでも状況は変わらなかったといいます。

多くの問題を抱える中、説明を行わない理事長に対し、保護者は憤りをあらわにします。

保護者
「大人だったらちゃんと出てきて、『すいません』と謝るところは謝ってほしいし、子どものことを思っているのであれば、ちゃんと出てきて説明はしてほしい」

学校生活の不安を拭い去るために、1日も早い実態解明が待たれます。
(2022年6月24日放送「news every.」より)

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