ネットカフェ“立てこもり男”10年前にも・・・「人生に嫌気が」女性人質に5時間(2022年6月22日)

ネットカフェ“立てこもり男”10年前にも・・・「人生に嫌気が」女性人質に5時間(2022年6月22日)

ネットカフェ“立てこもり男”10年前にも・・・「人生に嫌気が」女性人質に5時間(2022年6月22日)

 インターネットカフェで女性を人質に取り、鍵を掛けた個室に立てこもって逮捕された男は10年前にも立てこもり事件を起こし、今年4月に出所したばかりだったことが分かりました。

 カメラに向けて「ダブルピースサイン」をする長久保浩二容疑者(42)。

 立てこもり発生から約5時間が経った今月22日午前3時すぎ、現場となったネットカフェ周辺では警察や救急隊員らに動きがありました。

 埼玉県警捜査一課の特殊班が突入したのは直後の午前3時17分、容疑者逮捕は午前3時22分でした。

 ネットカフェからの通報:「女性店員が客の個室に行ったが戻ってこない」

 通報を受けた警察官が店に向かうと、鍵が掛かった個室から長久保容疑者がドア越しに「警察うるせぇ、この野郎」などと興奮した様子で話に応じず、部屋のインターフォンを通じて説得を続けたそうです。

 ネットカフェの個室は窓がなく、広さは約2畳。事件の始まりは22歳の女性従業員が清掃作業中に隣の部屋にいた容疑者がカッターナイフのような刃物を持って侵入、鍵を掛けて立てこもったということです。

 そして、21日午後10時ごろから逮捕された22日午前3時すぎまでの約5時間、容疑者側からの詳しい要求内容は明かされていませんが時折、水などを求めてきたそうです。

 事件当時、他の個室にいた人:「インターホンが鳴って、警察がいて何か起きているという感じがあって、出たら警察がいっぱい来ていたという感じ。会計済ませて退室お願いしますと。会っているかもしれないけど、意識して見ていないから」「(Q.怒鳴り声などは?)全然聞こえないです。防音なので」「長引くからどうなるか分からないという話で、いったん戻って貴重品だけ取って」

 説得の末、特殊班の突入で幕を閉じた立てこもり事件。女性従業員はけがをしているそうですが、命に別状はないといいます。

 長久保浩二容疑者:「自分の人生に嫌気がさした。また事件を起こせば刑務所に戻れる」

 実は、長久保容疑者は10年前にも愛知県で立てこもり事件を起こし、今年4月に出所したばかりでした。

 信用金庫で5人を人質に取った容疑者。この時、語られた動機は呆れるほど身勝手なものでした。

 埼玉県川越市のネットカフェで42歳の男が女性従業員を人質に取って立てこもり、監禁の疑いで現行犯逮捕されました。

 その長久保容疑者は2012年にも愛知県内の信用金庫で職員ら5人を人質に取って約13時間にわたって立てこもる事件を起こし、懲役9年の判決を受けていました。

 10年前の犯行について当時、「目立ちたかった」「自暴自棄になった」などと供述。

 その後、刑期を終えてわずか2カ月半前の今年4月1日に出所したそうです。

 警察によりますと、事件があったネットカフェは平屋建てで個室は61室あり、そのうち30室に鍵が付いているということです。

 また、長久保容疑者が立てこもった部屋は外側からカード式の電子キーで開ける構造で、内鍵もあるといいます。

 店内には当時、客が20人ほどいましたが、従業員は被害者の女性を含めて2人だったそうです。

 こうした「鍵付き個室」のネットカフェなどを運営する企業によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大による影響でテレワークなど利用者が増えているといいます。

 ネットカフェの店主:「テレワーク、面接、会議、そういったことで昼間は特にそういったお客様の需要が増えています」「そんなに女性(スタッフ)も多くはないので、ただ今後は仕事中に関しては所在の明確性、どこにいる、どこで掃除している、そういったところの所在の確認をちゃんとしながらしていきたい」

 一日3交代の2人体制で受付や清掃などを行っています。今回の事件を受け、合鍵などの緊急時の対応を聞くと・・・。

 ネットカフェの店主:「(Q.今後は外から開けられるようにした方がいい?)お客様的にはどうなんですかね。あまりよろしくはないんじゃないですか。もちろん会議とかしてる人もいますし、そのなかでいきなり開けられるということはやっぱりされたくないですよね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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