「聞く力」訴えた吉川議員“辞職の意向ない” 疑惑に説明なく・・・自民党「議席返して」(2022年6月15日)
18歳の女性に飲酒をさせた疑惑が持たれている吉川赳衆議院議員（40）。辞職の意向がないことが分かりました。
■“18歳に飲酒”報道で自民党離党
吉川議員：「聞く力。声だけじゃない。皆さんのため息。心臓の音まで聞ける政治を目指したい」
「聞く力」を訴えていた吉川議員。いまだに周りの疑問の声には答えていません。
18歳の女性に飲酒をさせ、ホテルで過ごしたうえで、現金4万円を支払ったという、いわゆる“パパ活”疑惑が「週刊ポスト」に報じられ、自民党を離党しました。
参院選を前に、身内だった自民党内からも厳しい声が上がっています。
自民党・世耕弘成参院幹事長：「日時も明らかに週刊誌側はしているわけですから。その時間、そういうことはしていないと証明するのは、簡単なはず。現時点において、できていないのは、事実でない証明ができないということではないかと推測する。そうであるならば、議員辞職をするのが、当然のことだと思う」
自民党・福田達夫総務会長：「まずは、地元有権者の方々、そして国会議員でありますから、国民に対する疑惑というか、それが晴れるような方向で、何らかのアクションがあるものと思っております」
■自民党も批判「議席を返して」
2012年に初当選した吉川議員。当時、民主党だった細野豪志議員に敗れましたが、比例で復活当選しました。
2014年、2017年の衆院選では、選挙区で落選。比例復活もかないませんでした。
しかし、2019年、自民党議員が女性への暴行問題で離党し、議員辞職したことで、繰り上げ当選。その際、岸田派に所属する吉川議員に対し、総理はこう釘を刺していました。
岸田総理：「吉川さんには、自ら緊張感を持って、責任を果たしてもらうようお願いをしたい」
去年に行われた衆院選でも、小選挙区で大差で敗れていましたが、比例で復活当選していました。
自民党・世耕弘成参院幹事長：「ほとんど惨敗の形で、小選挙区で敗れているにもかかわらず、党の力で比例で復活当選しているわけですから。それが党に迷惑をかけて、離党ということであれば、当然、議席は自民党に返すのが、憲政の常道ではないか」
■吉川議員“辞職の意向ない”
しかし、吉川議員は今のところ、辞職の意向はなく、会見で説明する予定もないということです。
地元・自民党静岡県連に対しても・・・。
自民党 静岡県連・良知淳行幹事長：「まだまだ説明も全く私たちのところにも届かず、いまだに県連会長、私、幹事長のほうにも、本人からは連絡は全くございません」
関係者によりますと、吉川議員は15日に予定されている衆議院の本会議にも欠席するということです。
（「グッド！モーニング」2022年6月15日放送分より）
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