【ウクライナ侵攻まとめ】掌握地域で“ロシア化”進む ロシア軍“訓練不足”徴集兵を動員か

【ウクライナ侵攻まとめ】掌握地域で“ロシア化”進む ロシア軍“訓練不足”徴集兵を動員か

【ウクライナ侵攻まとめ】掌握地域で“ロシア化”進む ロシア軍“訓練不足”徴集兵を動員か

ウクライナのルハンシク州や、ドネツク州のロシア側の支配地域では12日、ロシア国旗が掲げられるなど、「ロシアの日」を祝う動きがみられました。掌握地域で“ロシア化”が進められています。また、ゼレンスキー大統領は「ロシア側が、東部に訓練不足の徴集兵を動員しようとしているようだ」と指摘しています。

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1990年にロシアが国家として主権を宣言した祝日、「ロシアの日」の12日、ロシアのプーチン大統領が演説を行い、国民に団結するよう呼びかけました。

ロシア プーチン大統領
「『ロシアの日』に際して、皆さんとロシアの国民の皆さんにお祝いしたいと思います」

「今日、我々は祖国にとって、社会にとって、国民が団結することがとても重要と強く思います」

「ロシアの日」を祝う動きは、ウクライナのルハンシク州や、ドネツク州のロシア側の支配地域でもみられ、ロシア国旗が掲げられていました。ロシア側が掌握した南東部マリウポリでは、「マリウポリ」とかかれたモニュメントがロシア国旗カラーになっていました。

掌握地域での“ロシア化”が進められる中、ウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間13日、自身のSNSに動画を公開し、「ロシアの将軍たちは、自らの兵士たちを大砲の餌食としか考えていない。兵や軍備の数で優位に立つためだけにだ」と述べました。

ゼレンスキー大統領は「ロシア側が、東部に訓練不足の徴集兵を動員しようとしているようだ」と指摘した上で、ロシア側の死者は6月中に4万人を超える可能性があるとしています。

そのウクライナ東部、ルハンシク州のセベロドネツクでは激しい戦闘が続いています。攻撃をうけた学校では、教室の天井は大破し、上のフロアの一部が崩落していました。

ルハンシク州の知事は、「ロシア側が近くの橋を爆破し、住民の避難が難しくなっている」と明らかにしました。残る1つの橋も老朽化などで車両が通れず、住民が脱出するには、この橋を歩いて渡るしかないということです。

また、セベロドネツクでは、ロシア軍の砲撃で化学工場が大規模な火災になりました。この化学工場には、ウクライナ軍がとどまっていて、子供40人を含む、約500人の市民が避難しているということです。

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ゼレンスキー大統領は、国際社会へ、さらなる武器支援を改めて訴えています。

ウクライナ ゼレンスキー大統領(大統領のSNSより)
「ウクライナは、現代的なミサイル防衛システムが必要だ。ウクライナの声が届いていれば、(失われた)命は助かったはずだし、悲劇は防げたはずだ」

一方、イギリス国防省は13日、セベロドネツク周辺での戦闘について、「今後数か月の間、河川を横断する作戦が、戦争の行方を左右する最も重要な要素の1つとなる可能性が高い」としています。
(2022年6月13日放送「news every. 」より)

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