【現地での生活】谷口容疑者「結婚相手すぐに探して」潜伏先での“大胆な行動”とは?

【現地での生活】谷口容疑者「結婚相手すぐに探して」潜伏先での“大胆な行動”とは?

【現地での生活】谷口容疑者「結婚相手すぐに探して」潜伏先での“大胆な行動”とは?

持続化給付金の詐欺事件の主犯格とされインドネシアで逮捕された谷口光弘容疑者の、現地での状況が明らかになってきました。谷口容疑者は潜伏先で投資ビジネスの拡大を計画していたとみられ、さらに「結婚相手も探していた」との情報も寄せられています。

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9日、インドネシアのスマトラ島で舗装されていない道を進み、たどり着いたのが谷口光弘容疑者(47)が最後に潜伏していたランプン州・カリレジョ村です。

平山晃一記者(NNNランプン州)
「谷口容疑者は、市街地から離れた農村部にある民家に潜伏していたところ、身柄を拘束されました」

谷口容疑者が潜伏していた家に入ると、すぐにあったのは、L字のソファでした。

平山記者
「よくこのソファで、谷口容疑者はくつろいでいたということです」

そして、奥の部屋で寝泊まりをしていたといいます。逮捕直前も、谷口容疑者はこのソファでリラックスした様子だったといいます。

目の前で拘束される瞬間を見ていたという家主は――

谷口容疑者の潜伏先の家主
「摘発の時は夜でした。我々も寝ようとしていたのです。(谷口容疑者に)『これから寝るので、お先に失礼します』と言いました。それで戸締まりをしました』

するとノックがあり、ドアを開けると、警察や入国管理局が家を取り囲んでいたといいます。谷口容疑者は身柄拘束時に入管職員ともみ合いになり、その後、不法滞在の疑いで逮捕されました。

2020年10月にインドネシアに出国後、2021年4月に旅券返納命令を受け、不法滞在の状態になっていました。

8日にジャカルタで行われた現地当局の記者会見で、報道陣に背を向けていた谷口容疑者。

――谷口さん、不正の認識はあったんですか? 一言お願いします。
――谷口さん、税金でしたが、不正の認識はあったんですか? 家族は逮捕されてますが?
――金はどのように使ったんですか?

記者からの問いかけに、谷口容疑者は終始、無言でした。

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家族ぐるみで行った10億円近くにのぼる持続化給金の詐欺事件で、谷口容疑者は主犯格とされています。取材で明らかになったのは、逃亡の身とは思えない“大胆な行動”でした。

谷口容疑者について、カリレジョ村の住民は――

谷口容疑者を知る男性
「私が接した限りでは、とても優しい人という印象です。普通に接して、全く疑うような気持ちはなかった」

5月上旬、初めてこの村を訪れたという谷口容疑者は、スマートフォンの翻訳機能などを使って住民らと会話をしていたといいます。

村に来た目的については――

谷口容疑者を知る男性
「(ここに来たのが)淡水魚の事業を起こすためですから、結構(町に)来ていましたよ」

この村で、谷口容疑者はエビの養殖など漁業関係の事業を計画していました。じつは潜伏先の家主も養殖業を営んでいて、こうしたビジネスを通じて谷口容疑者と知り合ったといいます。

――谷口容疑者とやりとりを始めたのは、いつごろですか?

谷口容疑者の潜伏先の家主
「4月末です」

谷口容疑者との直近のSNSのやりとりを見せてもらうと、日付は今月5日でした。以下、SNSでのやりとりの一部です。

 谷口容疑者「実は私は優しくて、子供無し。若い女性は好みです。でも、今はランプンではいませんね。寂しいです」
 家主の男性「我慢してください」
 谷口容疑者「我慢をするのは難しいです」
 家主の男性「結婚したかったら、優しい方と結婚できるよ」
 谷口容疑者「はい、(結婚相手)すぐに探してね」
 家主の男性「承知しました」

谷口容疑者は「さみしい」として、結婚相手を探していたというのです。

さらに大胆にも、谷口容疑者の事務所兼住宅が、半分ほどまでできていたといいます。

平山記者
「潜伏していた民家のすぐ裏手の場所に、谷口容疑者は事務所兼住まいを建設中でした。屋根は、まだできていませんね」

村の人によると、谷口容疑者は5月上旬に訪れて以降、少なくとも3回は村に来ていたといいます。スマトラ島のパダンという町から来ていたこともあったといいます。そのパダンはスマトラ島の西に位置する港町で、“商人の町”ともいわれています。

谷口容疑者は、このパダンで養殖池を所有していました。カリレジョ村の住民も「パダンの養殖池に行ったことがある」と話していて、投資話を持ちかけ、別の地で事業拡大を図ろうとしていたとみられています。

さらに、谷口容疑者は養豚場の事業を行っていたとみられるなど、逃亡しながら、積極的なビジネス展開をしていたとみられています。

現在、谷口容疑者は入国管理当局の施設で取り調べを受けています。警視庁は、警察庁を通じて、日本への移送について、現地当局と調整しています。
(2022年6月9日放送「news every.」より)

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