【ウクライナ侵攻】“東部の要衝”で抗戦激化 廃墟の町で「助けて…」

【ウクライナ侵攻】“東部の要衝”で抗戦激化 廃墟の町で「助けて…」

【ウクライナ侵攻】“東部の要衝”で抗戦激化 廃墟の町で「助けて…」

ロシアが完全掌握を目指すウクライナ東部・ルハンシク州の要衝「セベロドネツク」での抗戦が激化しています。ゼレンスキー大統領は「ロシア軍を半分まで押し戻した」としましたが、ルハンシク州の知事は「ロシアはセベロドネツクを消滅させようとしている」と危機感を示しました。

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ウクライナ東部・ドネツク州では、ロシア軍との激しい攻防が続いています。住宅の屋根や壁は粉々に破壊され、町は廃墟のようになっていました。

住民
「助けてください。屋根の修理を手伝ってください。町にはまだ人が残っています」

激しい攻撃が、この町に残る人々の家に及びました。崩れた家の中では──

住民
「子供のアルバムです。何とかしなくてはいけないけど、どうすればいいのかわかりません」

ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ロシア軍が完全掌握を目指すルハンシク州の要衝「セベロドネツク」について、「我々の英雄たちはセベロドネツクを死守しています。激しい市街戦が続いています」と自身のSNSで述べました。

「ロシア軍を半分まで押し戻した。セベロドネツクを死守している」とし、改めて徹底抗戦の姿勢を強調しました。また、周辺地域のリシチャンシクなども、ロシアからの攻撃が最も激しい場所だと明らかにしました。

さらに、ルハンシク州のハイダイ知事は6日、自身のSNSで「今また状況が悪化した。ロシアはセベロドネツクを消滅させようとしている。同時に(川向かいの)リシチャンシク市も消し去ろうとしている」と述べ、「街が廃墟になりつつある」と危機感を示しました。

アメリカの戦争研究所は6日、「現在、ロシア軍はセベロドネツクの大部分を支配しているようだが、正確な状況は依然不明で、頻繁に変化しているとみられる」としていて、一進一退の攻防が続いていると分析しています。

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さらに、国連安全保障理事会の会合で、新たな事実が明らかになりました。

ロシア軍によるレイプや脅迫などの性的暴力が疑われる事案が、今月3日までに124件にのぼり、そのうち49件が子供に対するものだということです。

ウクライナのキスリツァ国連大使は「ロシアは、拷問やレイプされた市民の遺体を燃やして証拠を消している」と非難しました。一方、ロシアのネベンジャ国連大使は、「ウソを全面的に非難する」と性的暴力を否定しています。

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また、世界の食糧危機がさらに深刻化する事態も起きています。

ゼレンスキー大統領は6日、ロシアが支配する黒海の港から穀物が輸出できず、今年の秋までに7500万トンが輸出できない可能性があることを明らかにしました。

ゼレンスキー大統領
「現在、2200万~2500万トンの穀物が(輸出が)ブロックされていて、秋には7500万トンになる可能性があります」

このため、安全なルートの確保について、イギリスやトルコと話し合っているということです。
(2022年6月7日放送「news every.」より)

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