【東証】“コロナ禍”の1年 株価はどう動いた?

【東証】“コロナ禍”の1年 株価はどう動いた?

【東証】“コロナ禍”の1年 株価はどう動いた?

東京証券取引所では今年最後の取引が行われています。コロナ禍で株価は今年1年どう動いたのでしょうか。中継です。

日本経済は今年もコロナとの戦いに翻弄(ほんろう)された1年でした。2度目の緊急事態宣言とともに始まった今年の東京市場。夏には感染拡大でヨーロッパや東南アジアなどで人やモノの流れが止まりました。これを受けて日本でも半導体などの供給が滞り車や電化製品の生産が止まり、8月には年初来安値となる2万7013円となりました。しかし、その後1か月ほどで株価は3000円以上回復します。

菅首相が総裁選に出馬しないと表明したことで、新しい総裁への経済対策に期待が高まり、また感染者数が減ったことも株価上昇の後押しとなりました。1か月後の9月半ばには3万0670円となり31年ぶりの高値となりました。

ただ、世界的に見ると日本の株価は出遅れ感があるとの声もあります。今年1年間のニューヨークダウの平均株価は19%上昇しましたが日経平均株価は6%と低い水準です。

アメリカはグーグルやアップルなど巨大IT企業が株価をけん引している一方、日本はそうした成長企業が出ていないためだと市場関係者は分析しています。

今は将来への期待感で株価が上がっていますが、技術革新や人材への投資を増やし実体経済を伴った株価上昇となるのか来年は日本の実力が試される1年となります。
(2021年12月30日放送)

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