知床 沈没の観光船を海面近くまでつり上げる作業続く 事故発生から１か月｜TBS NEWS DIG
北海道・知床半島沖の観光船沈没事故は発生から1か月を迎えました。現場海域ではきょう、観光船を海面近くまでつり上げる作業が行われます。
北海道斜里町のウトロ漁港です。乗客と乗員あわせて26人が乗り込んだ観光船「KAZU I（カズワン）」、こちらの船着場からちょうど1か月前に出航しました。
14人の死亡が確認され、12人は今も行方不明のままです。
カメラマン
「知床遊覧船捜索現場上空です。潜水士を載せたカプセルが水中に入っていきます」
観光船が沈没した海域では、民間の作業船「海進」が船の引き揚げに向けて作業を進めています。
潜水士が船の下に幅の広いロープを通す作業を始めていて、きょうは船を海面近くまでつり上げ、水深の浅い場所まで移動させる予定です。
また地元で小型の観光船を運航する3社はきょう、現場の海域で犠牲者を追悼しました。
観光船関係者
「献花して、線香あげて手を合わせてきた」
献花に来た人
「早く見つかってほしい。なんでこんな事故が起きたのか」
今回の事故では、運航会社のずさんな安全管理や国のチェック不足が指摘されています。
海上保安庁は早ければあすにも観光船を引き揚げ、原因究明を急ぐ方針です。
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