“消えた4630万円”男の自宅を家宅捜索 「誤送金」の町は陳謝(2022年5月20日)

“消えた4630万円”男の自宅を家宅捜索 「誤送金」の町は陳謝(2022年5月20日)

“消えた4630万円”男の自宅を家宅捜索 「誤送金」の町は陳謝(2022年5月20日)

 4630万円の誤送金を巡る事件で、20日午後に24歳の男の自宅に警察が家宅捜索に入りました。町は20日、住民に向けて今回の経緯を説明し、手続きの不備を謝罪しました。

 阿武町の人口は、今年4月1日現在2952人。1年前に比べて70人減少しています。町では、さまざまな優遇措置を構え移住を奨励。田口容疑者も、そうした制度を利用し、山口市内から移り住んできました。

 町が作った動画に、田口容疑者の自宅も映り込んでいました。

 町内の空き家は、およそ200軒。今も増え続けているといいます。そんな阿武町。コロナ給付金は、全1343世帯のうち、およそ35%にあたる463世帯に支給され、その振り込み業務に関連して、誤送金が発生しました。

 なぜ、間違いが起きたのか・・・。

 阿武町民:「人気になりましたね。阿武町。良いことで人気ならいいけど」

 町役場の幹部によると、先月1日、出納室の町職員がフロッピーディスクに入った463世帯分の口座情報を銀行に渡したといいます。記録メディアとして今も現役のフロッピーディスク。本来そこで、給付金の振込手続きは終了です。

 ところが、「フロッピーディスクを銀行に提出した」という事務処理を行う際、出納室職員の誤操作で、必要のない振込依頼書が新たに作られたといいます。

 依頼書には、名簿の先頭にあった田口容疑者の名前や口座名義、そして、4630万円の金額が記載されていました。

 阿武町民:「役場も悪いですよね。一人の人にそれだけするって言うのがね。上司がおったでしょ。その上司がちゃんと見てれば、こんなことはなかったと思います」

 間違って作られた振込依頼書は、本来必要のない書類だったために、上司もチェックしなかったといいます。

 20日朝、送検された田口容疑者・・・。

 振り込みのミスについて、町から説明を受けた後、つまり誤送金と知ったうえで振り込まれたほぼ全額を出金していました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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