2019年台風19号被害額の4割5千億円超が気候変動に起因 国際気象研究グループ｜TBS NEWS DIG
世界の異常気象を調査する国際研究グループは、2019年に甚大な被害をもたらした台風19号の降雨による被害額の4割が気候変動によるものだとする研究結果を発表しました。
「世界気象アトリビューション」オックスフォード大学オットー博士
「私たちは、人間がもたらした気候変動が、異常気象の発生率や激しさにどう影響するのかを研究しています。日本をおそった激しい降雨に気候変動がどのような影響を与えたかを調べました」
国際研究グループ「世界気象アトリビューション」は18日、2019年10月に発生し東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号による経済的損害についての研究を発表しました。
それによりますと、降雨が原因で支払われた保険金の額は100億ドル、1兆2800億円あまりで、このうち40億ドル5100億円は気候変動に起因するとしています。
また、温室効果ガスなど人為的な気候変動による気温上昇がなかった場合のシミュレーションと比較したところ、台風19号と同じ規模の災害が発生する可能性は67%高まったということです。
研究グループでは、気候変動の経済的コストを明らかにすることを通じ、温暖化を抑えるための対策への関心を高めたい考えです。
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