【知床観光船事故】社長が“運航規定違反”認める 家族向け文書で「当社の落ち度」記す

【知床観光船事故】社長が“運航規定違反”認める 家族向け文書で「当社の落ち度」記す

【知床観光船事故】社長が“運航規定違反”認める 家族向け文書で「当社の落ち度」記す

知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、運航会社の社長が乗客の家族に対して規定違反があったことを認めました。

今回事故を起こした「知床遊覧船」の別の観光船「KAZU 3」で3日午前、海上保安庁の捜索が行われていました。

ずさんな安全管理が次々と浮き彫りになる中、運航会社の社長が乗客の家族に対して規定違反があったことを認めました。桂田社長名義で乗客家族向けに配布されたという文書の中では、観光船の運航ルート途中の定点連絡を怠っていたことなどを、「当社の落ち度」として記しています。

また本来であれば、船長が営業所にいる運航管理者に、ルート途中の13地点において、通過した時間や天候などを連絡し、それを記録しておく必要があったにもかかわらず、事故当日は連絡も記録もしていなかったということです。

さらに運航管理者を務める桂田社長は、原則として会社事務所にいる必要があったにもかかわらず、事務所を離れていたことも明らかになっています。

桂田社長は「運航基準通りであれば、事故の発生を回避できた可能性があった」と、文書の中で謝罪しています。

真相解明のため、3日も捜索が続きます。今回の事故ではいまだ12人の行方がわかっておらず、懸命の捜索活動が続けられています。
(2022年5月3日放送)

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