【ロシア】次はモルドバ狙い?…「ロシアの世界」とは

【ロシア】次はモルドバ狙い?…「ロシアの世界」とは

【ロシア】次はモルドバ狙い?…「ロシアの世界」とは

ウクライナの隣国・モルドバで、親ロシア派が「テロ攻撃」と主張する不穏な動きがあります。ロシアの偽旗作戦との見方もあります。ロシアが他国へ侵攻を続ける背景には、独自の世界観があるとみられています。モルドバや北方領土も含まれる、その中身とは―。

■偽旗作戦? 親露派が「テロ攻撃」
有働由美子キャスター
「ロシアがウクライナへの侵攻を続けていますが、隣のモルドバでも不穏な動きがあります。国境沿いのトランスニストリアは、親ロシア派が独立を主張している地域です。ここで親ロシア派が『テロ攻撃があった』と言っています。何が起こっているのでしょうか」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「モルドバのサンドゥ大統領は『親ロシア派による自作自演』と発表しています。ロシアの常套手段の『偽旗作戦』で、攻撃があったことにして、住民を守るためロシアが軍事介入するという口実に使おうとしているのでは、とみています」

■飛び地の「モルドバ」狙う可能性は?
有働キャスター
「ロシアの狙いは何ですか?」

小栗委員
「ロシア政治に詳しい慶応義塾大学の廣瀬陽子教授は、『ウクライナ南部を押さえた後にモルドバ東部までつなげて、ロシアの支配を点から面に広げたい思惑がある』と指摘しています」

「廣瀬教授は『特にトランスニストリア地域は、かつてロシアの武器庫として知られていた軍事拠点。ロシアから物資の補給をする時、ウクライナを通らないと補給できない飛び地です。ここを通って使えるようにするため、ロシアが狙う可能性は高い』と言います」

■連帯示す「ルースキー・ミール」
有働キャスター
「ロシアはいろいろな国に手を出しすぎではないでしょうか」

小栗委員
「背景には『ルースキー・ミール』という世界観があるようです。『ロシアの世界』という意味で、廣瀬教授によると明確な定義はないものの、今ロシア当局がイメージしているのは、ロシア語を話す人やロシア正教を信じる人の連帯を表す言葉だといいます」

「廣瀬教授は『プーチン大統領としては、モルドバやベラルーシ、日本の北方領土などもロシアの世界だと考えている』と説明しています」

■辻さん「あくまで都合の良い連帯」
辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「同じロシア語を話してロシア正教を信じている人だとしても、今回の戦争に反対する人たちには、弾圧や言論統制を行っています」

「プーチン大統領の考える『ルースキー・ミール』の解釈は、自分と違う考えの人々を暴力によって排除するための、あくまで都合の良い連帯でしかないと思いました」

有働キャスター
「その都合の良い侵略を止めようと、今この瞬間もたくさんの血が流れていることを忘れたくありませんし、北方領土を考えると、私たちとしては、とても人ごとだと思えません」
(2022年4月27日放送「news zero」より)

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