トリガー事実上の先送り 玉木氏に「利用されただけ」と批判、自民からは「連立入り」の声も|TBS NEWS DIG
ガソリン税を引き下げるトリガー条項をめぐり、野党の国民民主党が参加した自民・公明との異例の3党協議が妥結しました。トリガー条項の発動は一旦、先送りとなります。
午後行われた3党の幹事長による会談。ガソリン税を引き下げるトリガー条項について、「引き続き検討する」ことで正式合意しました。凍結解除は、事実上先送りとなります。過去にはガソリン税の引き下げでガソリンスタンドに長蛇の列が出来たケースもあり、現場の混乱への懸念が払拭できなかったことなどが理由です。
ただ、国民民主党は2か月前・・・
国民民主党 玉木雄一郎代表
「予算に賛成し、そしてこのトリガー条項の凍結解除、ガソリン値下げを勝ち取っていきたい」
政府の予算案に賛成してまで協議を始めた経緯もあり、トリガー条項を完全にあきらめるわけにはいきません。そこで3党の合意文書では・・・
「早期に結論が得られるよう、引き続き検討する」
トリガー条項は「引き続き検討」であって完全に見送ったわけではないと、国民民主党のメンツも立てた形に。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「値下げを実感できるような対策を行うことが必要だと終始一貫訴えてまいりましたので、引き続きこういったことは主張していきたい」
玉木代表は強気の発言を繰り返しますが、党内からは異論も出ています。
国民民主党 前原誠司代表代行
「予算案については、私は賛成するべきではなかったと。やはり野党としては良くなかったという思いは全く変わっていません」
野党内では玉木氏について、「自民党にいいように利用されただけ」との厳しい声も上がっています。
一方、自民党からは国民民主党とのさらなる連携を期待する声もあがります。
自民党幹部
「普通は政策で協力したら、次は選挙協力という流れだ。事実上の連立入りだ」
夏の参院選を前に、各党の思惑が入り乱れていますが、ガソリン価格の高止まりは続いたままです。
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