【池袋暴走事故】事故防止を訴える「一瞬の出来事なのに、一生引きずる」
東京・池袋で車が暴走し、親子2人が死亡した事故から、19日で3年。遺族の松永拓也さんが現場を訪れ、「誰もが加害者にも被害者にもなる」と、事故防止の重要性を訴えました。
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19日午後、事故の発生時刻に合わせて、池袋にある当時の現場を訪れた松永拓也さん。
松永拓也さん（35）
「『愛してるよ、ありがとう』と伝えました」
3年前の4月19日、池袋の交差点で起きた暴走事故。当時3歳だった娘の莉子ちゃんと、妻の真菜さんを亡くしました。
莉子ちゃん
「父の日、ありがと」
松永さん
「泣きそう」
妻・真菜さん
「お父さんが泣きそうって、うれしいって」
松永さん
「うれしい、ありがとう」
松永さん
「どうしても命日なので、2人との思い出の日々が走馬灯のようによみがえってきて、会いたいな、抱きしめたいなと思ってしまう。3年たってもなお、悲しいし、苦しいし、この先4年、5年、10年、何十年たっても、命日を迎えるとこういう気持ちになると思う」
亡くなった真菜さんの父
「できたら真菜と莉子にかわって、私が死んでしまえばよかった。口癖のように思ってました。『じいじがかわってあげられたらよかったのにね、ごめんね』と、今でも話すことがあります」
事故を起こした飯塚幸三受刑者（90）の禁錮5年の実刑判決が去年確定し、初めて迎えた命日。松永さんは、「誰もが加害者にも被害者にもなる」と、事故防止の重要性を訴えました。
松永さん
「明日からまた活動に力を入れて、悲しさ、苦しさを自分の力に変えて、2人の命を無駄にしないために、交通事故を一件でも減らすための活動を続けていこうと、また胸に誓いました」
「交通事故は一瞬の出来事で、一瞬の出来事なのに、一生引きずるんです。僕たちは一生引きずります。一生悲しみます。加害者も罪を償っても、おそらく一生、重い十字架を背負わなければいけない。そうならないように、交通安全を心がけていただきたい」
(2022年4月19日放送「news zero」より)
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