【ウクライナ侵攻】首都キーウに“日常”戻り始めるも…再び”標的”の可能性が

【ウクライナ侵攻】首都キーウに“日常”戻り始めるも…再び”標的”の可能性が

【ウクライナ侵攻】首都キーウに“日常”戻り始めるも…再び”標的”の可能性が

ウクライナ南東部マリウポリで「ウクライナ兵士が投降した」とする映像を、ロシアメディアが公開しました。一方で、ロシア軍が近郊から撤退した首都キーウ(キエフ)では、再攻撃の不安を抱えながらも少しずつですが、人々の活気が戻り始めていました。

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今もロシア軍の激しい攻撃にさらされているウクライナ第2の都市ハルキウ(ハリコフ)では、砲撃により、集合住宅などが甚大な被害を受けていました。

地元住民
「とても怖かったです。ものすごく砲撃を受けました」

東部などで攻勢を強めているロシア軍。南東部マリウポリでは、銃声などが聞こえる中、住民たちが荷物をもち、避難していました。そこでは、日常が、一方的に奪われていました。

地元住民
「なぜ、私たちは殺されるのでしょうか。なぜ彼らは私たちを攻撃するのでしょうか」

陥落間近とされているマリウポリ。ロシア国営テレビが13日に放送したのは、マリウポリでウクライナ軍の兵士が投降する様子だとする映像です。

ウクライナ兵は、両手をあげ、列になって歩いています。白旗を手にし、けが人を運ぶ人たちの姿もありました。

暗い建物の中で、立たされたウクライナ兵たちが、ロシア軍から当時の状況を聞かれていました。

ウクライナ兵
「包囲されたので、私たちは降伏せざるを得ませんでした」

ロシア国防省は、1000人以上のウクライナ兵が投降したと発表。一方で、ウクライナの大統領顧問は、一部の兵士が捕虜になったことを認めた上で、「ロシア軍が主張する人数よりかなり少ない」としています。

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キーウ近郊のチェルニヒウからは、ロシア軍が撤退したものの、街は変わり果てていました。

自宅に戻ってきた女性には、受け入れ難い現実がありました。

地元住民
「38年間、たくさんの手間をかけて建てた家が壊されてしまいました」

一方的な侵攻から14日で50日目、再び首都キーウが「標的」になる可能性も出ています。

ロシア国防省の報道官は13日、「(ウクライナ軍が)ロシア国内の施設を攻撃しようとしていることが確認されました。これが続けば、キーウを含む意思決定の中枢への攻撃を実施する」と表明。

具体的な攻撃対象は不明ですが、「首都キーウなどを攻撃する」と警告したのです。

その首都キーウでは、中心部に土のうやバリケードなどが残されたままですが、近郊からロシア軍が撤退したことを受け、理髪店など市民生活を支える一部の店舗が営業を再開していました。

レストランにも活気が戻り、食事を楽しむ人の姿も見られました。しかし、今も不安を抱えたまま生活を続けていました。

市民
「戦争は終わっていないので、まだ安心できません」

多くの遺体が見つかったキーウ近郊のブチャでは、真相究明の捜査が進んでいます。ICC(=国際刑事裁判所)のカーン検察官は13日、ブチャを訪れました。

ICC カーン検察官
「何が起きたのか、真実を突き止める」

カーン検察官は13日、「ICCが対象とする罪が行われたと信じるに足る合理的な根拠がある」と述べ、戦争犯罪や人道に対する罪などで捜査を進める姿勢を示しています。
(2022年4月14日放送「news every.」より)

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