診療後の夜以降にビル侵入か…事件前夜にビル方面向かう“男の姿”防カメに　ビル放火(2021年12月24日)

診療後の夜以降にビル侵入か…事件前夜にビル方面向かう“男の姿”防カメに　ビル放火(2021年12月24日)

大阪・北新地で起きた放火殺人事件は１２月２４日で発生から１週間です。事件前日の夜、容疑者とみられる男が火元のクリニックに向かう姿が防犯カメラに映っていたことがわかりました。

　事件から１週間が経った今も現場には献花に訪れる人の姿が絶えることはありません。火元のクリニックでは休職した人などへの復職を支援していたため、亡くなった院長に救われたと話す人が多くいるほか、大切な友人や知人を突然亡くしたと手を合わせる人の姿も目立ちます。

　（亡くなった被害者の知人）
　「復職に向けて頑張っていたんだなと思うと、とても残念で、悔しいというかなんともいたたまれない」

　１２月１７日、大阪・北新地で起きた放火殺人事件では、これまでに２５人が死亡、１人が意識不明の重体となっています。警察は谷本盛雄容疑者（６１）について殺人と放火の疑いで捜査しています。

　大阪市福島区内にある防犯カメラの映像には、事件があった１７日の午前１０時前にクリニックから１．５ｋｍあまり離れた場所で谷本容疑者とみられる男がクリニック方面に向かう姿が映っていました。

　また、その前日の１６日午後９時前にも、同じ防犯カメラに谷本容疑者とみられる男がクリニックの方向へ向かう様子が映っていることが新たにわかりました。

　事件当日の朝、クリニックの非常扉に目張りされていたことがわかり、警察は谷本容疑者がクリニックの診療が終わった夜以降にビルに入り、事前に非常扉に目張りをして被害者らが避難できないように細工した可能性があるとみて調べています。

　一方、谷本容疑者は２年ほど前からこのクリニックに通っていたことが新たにわかりました。警察はクリニックとトラブルがなかったかなど捜査を進めることにしています。

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